NY地下鉄に新型車両

車両間の行き来自由に

 都市交通局(MTA)は1日、車両間の連結部分を通行できる「オープン・ギャングウエー(解放された通路)」を施した新型車両の運行を地下鉄C線で開始した。(写真上:Photo: Matthew McDermott)

視察するホウクルNY州知事

 川崎重工業傘下の川崎車両株式会社製の同R211T型は、車両間が貫通しているため、米国内では唯一、各5両編成の端から端までを見通せる。同局の207丁目車両基地で記者会見を行ったキャシー・ホウクルNY州知事は「シームレスに車両間を移動でき、閉じ込められていると感じずに済む」と語った。特徴的な同車両は、混雑の緩和と安全性の向上を意図している。NY市警のマイケル・ケンパー交通局長は「サブウエー・サーファーは車両の上から連結部分に下りるが、新型車両はその部分がないので、危険行為を阻止できる」と話している。同局が地下鉄網にギャングウエー車両を導入するのは59年ぶりとなった。新型車両の列車は1日午前11時に、ワシントンハイツの西168丁目駅を出発した。