NYレストランTICグループ、石川県酒造組合への寄付金託す

金沢銭屋の高木氏がメッセンジャー

 ニューヨークのTICレストラングループは6日、石川県酒造組合に能登半島地震被災蔵元支援のための寄付金1万7762ドル24セントを寄贈した。翌7日に帰国する石川県金沢の割烹料亭銭屋二代目高木慎一郎氏に託してTICグループ代表の八木秀峰ボン社長が小切手を手渡した。

 八木社長は1月8日に収益の一部から災害救援基金を設立するためグループ全体のキャンペーンを立ち上げた。石川県内にある32蔵元のうち11蔵元が壊滅的な被害を受けているという。同寄付は石川県酒造組合を通じて、松波酒造、桜田酒造、鶴野酒造、日吉酒造、宗玄酒造、数馬酒造、清水酒造、白藤酒造、中島酒造、中納酒造ほか被災した蔵元に送られる。

 高木さんは「大切な寄付、確かにお預かりしました。石川県の酒造組合に間違いなくお渡しします」と受け取った。高木さんはNYの五絆ソサエティー(川野作織代表、コーリン社長)の招きで石川県のシェフをニューヨークで研修させるために引率同行していた。TICの八木社長が五絆ソサエティーの理事を務めていることから寄付金を託した。ニューヨークでは石川県能登半島地震被災地支援の動きが続いている。(関連記事1面、4、5面に)

(写真)金沢銭屋の高木氏に寄付金を託す八木社長(右)