JFK国際空港で停電、ターミナル1で3日後に復旧

100便以上が欠航

17社の国際便に影響

 ジョン・F・ケネディ空港で17日、停電が発生し、予定されていた便が相次いで欠航となった。停電したのは国際線の第1ターミナルで、早朝に小さな火災が発生したという。

 第1ターミナルは日本航空、ルフトハンザ、エールフランス、大韓航空、中華航空、中国国際航空など17の航空会社が利用しており100便以上の出発便が欠航ないし遅延した。エレベーターやエスカレーターも止まったが、各航空会社は非常用電源で乗客のチェックインを行い、エアトレインやバスでターミナル4に移動してもらい出発したり、バスでニューアーク空港に移送するなどした。

 到着便の一部はニューアーク空港とボストン空港に着陸した。ニューヨークに向かっていたニュージーランド航空機は出発地の豪州オークランドに戻った。日本航空は成田空港発の17日の出発便と18日の到着便を欠航させた。羽田発着便は別のターミナルを利用して運航した。

 ケネディ空港を管理・運営するニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PANYNJ)は、電気パネルの故障によって火災が引き起こされたと発表した。すぐに鎮火したが全体の電力に影響を与えたと述べた。火災や停電によるけが人は報告されていない。修理は17日に終え18日に一部の運航が再開されたが、平常運航に戻ったのは19日となった。

 成田空港発の日航機で17日ニューヨークへ向かう予定だった乗客は、出発当日の欠航となったためすでに空港まで来ていたことから、成田・羽田間のリムジンバスで羽田空港へ移動し、羽田発の同日便に搭乗することができた。

 羽田便でケネディ国際空港ターミナル8に到着した乗客は「成田では慌てたが、空港職員の対応、機内でのサービスがとても良く、快適な空の旅ができた」と話した。

(写真)長蛇の列ができたターミナル1(NBCTV画面から)