NY日本総領事公邸からオンライン
ニューヨーク総領事公邸で23日夕、天皇陛下の61歳の誕生日レセプションが入場制限の対面式とオンラインの両方で同時配信された。オンライン招待された約350人が視聴して天皇陛下の誕生日を祝った。オペラ歌手の田村麻子による日米国歌斉唱に続き、山野内勘二大使が挨拶し、新型コロナウイルスのパンデミックの中でも嵐の後に虹が掛かるように必ず困難は乗り越えられると述べ、東日本大震災から10年の節目で改めて日米の絆と同盟関係、友情に感謝の言葉を述べた。
来賓としてキャロライン・ケネディ元駐日大使が何世代にもわたる自由と民主主義という共通の価値観に基づく日米関係に触れながら天皇陛下の誕生日の祝辞を述べた。スーザン大沼日系人会会長が、天皇陛下がニューヨークをご訪問された時に過去2回謁見した時の様子を話した。
続いてパンデミック期間中の日系医療への貢献を顕彰して本間俊一米国日本人医師会会長、医療従事者と高齢者への弁当プロジェクトに貢献したとして高岡英則日本クラブ会長、スーザン大沼NY日系人会会長に、またニューヨーク市内の犯罪撲滅に日夜立ち向かうニューヨーク市警察(NYPD)で日系人として最高のポジションに就いている第24分署責任者のヤグチ・ナオキ氏にそれぞれ表彰状が贈られ、山野内大使から手渡された。会場ではそれそれの日系団体がパンデミック期間中に取り組んだ社会貢献活動をまとめて編集した動画が上映され来場者から拍手が沸いた。
天皇陛下の写真は会場に飾られたが、映像では一度も映し出されることはなかった。同総領事館によるとオンラインでの天皇誕生日レセプションは初披露ということもあり、「御真影は非常に大切なものなので慎重に扱い、オンラインでの公開は控えた」という。
(写真)天皇陛下レセプションで祝辞を述べるキャロライン・ケネディ元駐日大使