タイム誌が選んだ次世代の100人

詩人アマンダ・ゴードンさん、日本からは「鬼滅の刃」の吾峠呼世晴さん

 タイム誌は17日、将来が期待される新興リーダーたちを選出した「タイム100・ネクスト」を発表した。 

 同企画は「世界で最も影響力のある……」でお馴染みの「タイム100」シリーズのなかでも2回目と比較的新しい。今年は、コロナ危機という異例で困難な状況のなかで、深まる差別、組織的な不正、そして真実やデモクラシー、地球環境などの問題に対する取り組みが選出の要素となった。カテゴリーは「アーティスト」「フェノム(天才)」「リーダー(指導者)」「アドヴォケイト(提唱者)」「イノヴェーター(革新者)」の5つに分かれており、過去に「タイム100」シリーズに選ばれた人物たちの推薦も大きく影響している。 

 新大統領就任式で自身の作品を朗読し「フェノム」となった詩人アマンダ・ゴードンさんは、2016年版「世界で最も影響力のある人物100人」に選ばれた、ミュージカル「ハミルトン」の制作、主演で知られる俳優のリン=マヌエル・ミランダ氏が推薦した。そのほかコロナ感染症対策を率いるアンソニー・ファウチ博士は、モデルナ社のワクチン開発に貢献した免疫学者のキズメキア・コルベット氏、また19年版「今年の人物」に選ばれたスウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんは、同じく環境活動家でウガンダ出身のヴァネッサ・ナカテさんを推薦した。また今回は日本人としては唯一、大ヒットアニメ「鬼滅の刃」の作者の吾峠呼世晴さんが「フェノム」のひとりに選ばれた。