米有力各紙
新型コロナウイルスの検疫のため横浜に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、11日付けのニューヨーク・タイムズは「政府が公衆衛生危機に対処しないという教科書に載る(悪い)例だ」という危機管理の専門家の声を紹介。記事ではダイヤモンド・プリンセスが「中国以外で最も感染者が多い場所」であり、「停泊を続けることで感染を拡大させている」と指摘している。
13日付のワシントン・ポストは「日本政府がなぜもっと早く乗客の検査をし、下船させるための迅速な対応が取れなかったのか疑問だ。船にいる乗客乗員は感染の危険にさらされ続ける」と指摘、「これは基本的人権の侵害だ」とまで批判した。
世界保健機関(WHO)の当局者は、ダイヤモンド・プリンセスでは感染者の「劇的な増加」が見られると指摘しており、オンラインのハフポストは「感染拡大の第2の震源地」、インターネットメディアのVOXは専門家は「日本政府は、乗客がより高い感染リスクにさらされることよりも、国内での流行を食い止めることを重視しているのだろう」と指摘した。
米国に限らず、「場当たり的」(ロシアのノーボスチ通信社)、は「まるで浮かぶ監獄」(フランスの国際ニュース専門チャンネル24)、は「右往左往が招いた惨事」(韓国のニュースチャンネルYMT)など日本の対応を批判している。