中国では新型コロナウイルスが猛威をふるっているが、日本の外務省は9日、米国におけるインフルエンザの流行に注意を喚起する最新情報を海外在留邦人に発信した。それによると米疫病対策センター(CDC)は7日、最新の推計値を発表。2019〜20年のシーズンで患者数は2200万人に上ったとし、さらに拡大する恐れを指摘している。インフルエンザのために21万人が入院し、死者数は1万2000人に達したとしている。今年は子供の症状が深刻化するケースが多く、すでに小児の死者数は78人となった。
同省では次のような毎日の予防策を推奨している。
⑴病気の人との密接な接触を避ける。⑵病気の間は,他の人に感染させないため接触をできる限り制限する。⑶インフルエンザに似た病気にかかっている場合,医療を受けることやその他不可欠なものを除き,熱が下がってから少なくとも24時間は家にいること。⑷咳やくしゃみをするときは,鼻と口をティッシュでカバーする。ティッシュはゴミ箱に捨てて、手を洗う。⑸石けんと水で頻繁に手を洗い、手洗いが出来ない場合、アルコールを使用する。⑹病原体の拡散を防ぐため、目、鼻、口に触らないようにする。⑺インフルエンザなどの病原体に汚染されている可能性がある表面や物体を清潔にして消毒する。インフルエンザ感染は例年10月ごろに始まり、5月ごろまで続く。米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は、19〜20年は過去10年で最悪規模になる可能性があると予測している。