岩手県をNYでPR 達増県知事が来米

わんこそばも招待客参加で大盛況

 岩手県は1月27日、ジャパン・ソサエティーで岩手県物産・観光PRレセプション「DISCOVER THE GOLDEN LAND OF IWATE」を開催した。達増拓也岩手県知事が来米し、インバウンド観光誘致をアピールした。

 ニューヨーク総領事の森美樹夫大使は「昨年1月から今年の3月まで日米観光年として日本政府も日米間の観光産業の促進に力をいれている。岩手県盛岡市が米紙ニューヨーク・タイムズの2023年に行くべき52か所の旅行先に選ばれて話題となったことで同県に対する海外の関心は高まり、それが牽引する形で日本全体でも米国からだけで昨年は270万人の観光客が訪日している」と挨拶。

(写真上)わんこそばに挑戦する左から松井クレア所長、三浦ジェトロNY事務所長、達増知事

 達増知事は、マルコポーロと平泉を例に岩手県の歴史を紹介しながら、ニューヨーク・タイムズの岩手探訪記事を書いたクレイグ・モッドさんとも日本で面会したことをスライドで見せながら「本日は、レストラン関係者、旅行会社関係者が大勢きておられるので、ぜひ、岩手の美味しい食材と酒を楽しんで岩手を宣伝していただけますようお願いします。そしてぜひ岩手へおこしください」と挨拶した。谷村(やむら)邦久盛岡商工会議所会頭の乾杯の挨拶のあとJTBUSAから岩手県の観光の魅力の説明を受け、60人余りの招待客は、寿司シェフ・インスティチュートCEOのアンディ・F・松田さんの監修による岩手県の米やイクラなどの水産加工物、和牛などの食材を使った料理、岩手県酒造組合会長の久慈浩介さんによる南部美人など特別純米酒のペアリングで岩手の食を堪能した。

 当日のメインイベントとなったのが、わんこそば東家(馬場暁彦主人)によるデモンストレーション。達増知事、三浦聡ジェトロNY事務所長、松井裕明自治体国際化協会(クレア)NY事務所長の3人が、1分間で何杯食べられるかを競い、26杯を食べた松井さんがトップとなった。会場の一般米国人招待客らも参加してわんこそばに挑戦して岩手の魅力を楽しんだ。

 達増知事は「東日本大震災から派遣を見合わせていた県職員のNYへの派遣をそろそろ検討してもよい時期だとも思う」と語った。