クライブ・ギリンソン氏に在外公館長表彰を授与

カーネギーホール総支配人

 在ニューヨーク日本国総領事・大使公邸で17日夕、カーネギーホールの総支配人クライブ・ギリンソン氏への在外公館長表彰式が行われた。

 ギリンソン氏は、ロンドン交響楽団においてマネージング・ディレクターを20年以上務めた後、2005年に世界有数のコンサートホールであるカーネギーホールの総支配人に就任。プログラムの更なる発展に尽力し、パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌を始めとする若手音楽家の育成を目的にした教育プログラムにも力を入れ、

日本人アーティストでは、近年、ピアニストの辻井伸行氏や内田光子氏、藤田真央氏、音楽家YOSHIKI氏ら著名アーティストによるコンサートが実現している。過去にはジャパン・フェスティバルが開催され、故小澤征爾氏が指揮を行うなど米国における音楽ファンの親日感情の醸成に貢献してきた。

 在外公館長表彰は、在外公館の業務遂行に多大な貢献があったと認められる個人及び団体に対し顕彰することを目的としている。

 今年11月には、カーネギーホールで日本の能、歌舞伎、音楽を総合した「トリビュート・ジャパン」が開催されることになっており、期間中は、角野隼斗が演奏することになっているという。2月には詳細が発表になりチケットも売り出されるとのことだ。

 カーネギーホールの総支配人になってから日米を30回近く往復しているギリンソン氏は大の日本ファンでもある。何度も一緒に日本に行ったアーニア夫人とは週に5回は日本食を食べるという親日家だ。「大好きな日本からこのように表彰されて大変名誉に思う」と喜びを語った。

 (写真)森大使(右)から在外交換長表彰の賞状を受け取るギリソン氏