モイニハン駅ホールが完成
オリジナルの駅舎半世紀ぶりに
1日、マンハッタン8番街と31丁目から34丁目に囲まれたチェルシー地区にモイニハン駅ホールがオープンした。同地にあったジェームス・ファーレイ中央郵便局ビル内部を改修し、隣接するマジソンスクエアガーデン地下のペンシルベニア駅(通称・ペンステーション)と地下道でつなげ、引き込み線路を8本増やすなど駅としての設備を16億ドルかけて拡張した。1日あたり、およそ600本もの列車が発着している。アムトラックとロングアイランド鉄道のハブ駅となり、ミッドタウンのグランドセントラル駅と並ぶマンハッタンの表玄関となる。2017年から改修工事を進め同地で1963年に取り壊しとなったオリジナルのペンステーションを再現した。元々の駅舎はギリシア神殿のように列柱の並ぶ荘厳なボザール様式(歴史主義建築)の建物で、2街区分の敷地いっぱいに建てられ1910年に完成・開業した。外観は当時のままで、建物の内部を全面改築し、駅が最初に建設された当初と同じ鉄骨が高く天井を覆うデザインに復元された。
隣接のメインターミナルビルは不動産ディベロッパーとの共同プロジェクトでマディソン・スクエア・ガーデンと共有の建物。マディソン・スクエア・ガーデンはリース契約が切れる2023年までに別の場所へ移転を余儀なくされていることから改修工事が急がれていた。商業施設やレストランなども入居し、ハドソンヤードと合わせ最大の開発発展地の中心となる。