メイド・バイ・ユキ
和と洋の融合
日本生まれ米国育ちのアーティスト小久保由紀が2020年に立ち上げた「Made by Yuki (メイド・バイ・ユキ)」。幼少時から米国で育った小久保は、17年に日本に帰国。同ブランドは、服作りへの深い情熱、日本人としての文化的なルーツと再び強く結びつきたいという思いと、サステナビリティへの強い関心から誕生した。ビンテージの着物をアップサイクルした一点物の服のみを作り、日本から世界中に配送する。
メイド・バイ・ユキの特長は、ビンテージ着物を丁寧に解いて服として縫い直し、幅広いサイズに対応できるよう、ゆったりとフィットすること。すべてユニセックスで、プラスサイズのアイテムも含まれる。デザインはシンプルかつモダンで、ジーンズやスニーカーといった普段着と組み合わせることも可能だ。
また、SNSを通じて、日本の着物に関する情報を英語で提供している。訪問着、振袖といった着物の種類から、縮緬、紬など生地の織り方、絞り、藍染などの染色の方法、青海波、麻の葉といった着物に使われるモチーフについても、丁寧に説明している。同ブランドは万人に着てもらうことを目指しており、アップサイクルされた服を着ることで着物の美しさを堪能することができると述べている。世界中の日本人や日系人が、服を通じて日本の伝統と繋がることを可能にするものである。
米国在住の日系人顧客は「メイド・バイ・ユキの服が素晴らしいのは、まず自分の美しさを引き出してくれること。日系人としての誇りを感じさせつつ、とても着心地が良い服です」と話している。詳細はウェブサイトhttps://www.madebyyuki.com/を参照。