歌詞の作詞講座を開設した
シンガーソングライター
マンデー満ちるさん
ニューヨーク在住のシンカーソングライター、マンデー満ちるさんが、今月4日から、英語の作詞法について教授する「ストーリーテラーズ・ワークショップNYC」という講座を開講する。2000年に活動拠点を日本からニューヨークに移し、育児をしながら音楽活動をしているうちに、自分の中で「育てる」という意識が大きくなり、その影響から「教える」ことに興味を持ったのがきっかけだという。
歌詞は、音が乗ることを前提に、その言葉のイントネーションや言葉の並び方、韻の踏み方などが、歌を歌うこと自体を知らないとなかなか上手く表現しきれない難しさがある。作詞の世界は、自分の心の世界の表現でもあるので、その心を「添削」するような直し方はしない。相手に「インスピレーションの種」を与えるような指導を心掛けるという。講座タイトルにあるように、相手に話を伝えるように、ストーリーテラーとなること、自分が見たこと感じたことを伝えること、それを一番大切にしているという。
マンデーさんは、ジャズ・ピアニストの秋吉敏子さんを母に、ジャズ・サックス・プレイヤー、チャーリー・マリアーノさんを父に1963年に東京で生まれた。1987年第11回日本アカデミー最優新人俳優賞を受賞した「光る女」(相米慎二監督)で女優(芸名:秋吉満ちる)としてスタートした後、日本の映画界で活動していたが、1991年、アルバム 『mangetsu』のリリースをきっかけにシンガーソングライターに転向した。 これまで、マンデー満ちるの名前で、200以上ものソロやコラボレーション・プロジェクトでのアルバムを出すなど多作を極める。
そんな彼女が、しかしあえて言う。「自分の才能は、歌じゃなくて歌手としての見方を通した作詞」だと。日本の歌手のためには「日本の歌詞をいかに英語表現に訳すか」という点にポイントを置いて作詞法を教授する。人種や音楽ジャンルを問わず、誰もが参加できる、英語の作詞法にフォーカスした内容だという。これは、ニューヨークでしか受けることのできない講座だろう。
(三浦良一記者、写真も)
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■講座案内=クラスは11月4日(月)、12日(火)、18日(月)、25日(月)の全4回、午後7時から9時までの2時間。会場はシェトラーズ・スタジオ(西54丁目244番地)。
コース修了後、12月8日(日)午後3時から、クラブ・ボナファイド(東52丁目212番地)で受講生によるショーケース「リリシスツ・ラウンジ」が開催される。定員20人。受講料は200ドル(ショーケース参加費含む)。
問い合わせ・申し込みは電話917・400・9362、またはEメールstorytellersworkshopnyc@gmail.comまで。