Photo Janine Namgung
女優 モデル
水野 洋亜さん
ひと目見たら忘れられない顔だ。和面(わおもて)に切れ長の瞳。身長176センチの長身。職業は女優、モデル。東京都港区生まれ。幼い頃から、歌やダンス、生花など、幅広い分野の芸術・文化に興味を持ち、5歳から始めた生け花では、池坊師範の資格を18歳で取得。日本の芸術・文化に加え、海外の芸術・文化にも強い興味を抱くようになった。2014年単身で来米、ニューヨークで映画の世界に魅了され「演じる」ということに興味を持ち、ニューヨークの演劇学校で本格的にメソット演技を一から学び、昨年ロサンゼルスに活動拠点を移して現在は女優兼モデルとして活動している。大手企業であるグーグルやスミノフのキャンペーンにも新人ながら起用され、今後幅広い分野で活躍が期待できる日本人女優として注目されそうだ。
「アメリカで活動する女優として、今後も『英語で演じる』ということを追求し続け、限界を見定め ずに色々な分野の役柄に挑戦していきたい。日本での本格的な芸能活動経験がないので、アメリカだけでなく、いつかは日本でも仕事がしたい」と話す。
ロサンゼルスに活動拠点を移して約一年。「未だにニューヨークが日々恋しくなります。芸術に関しては圧倒的にニューヨークのほうがレベルも教育も長けていると私の中で感じます。今振り返ってみると、ニューヨークの演劇学校で一から演劇の基礎を学べたことが今の自分の中で大きな自信に繋がっています。東京出身の私にとってニューヨークは、生活リズム、人口密度、人の雰囲気が共通する部分がいくつもあるので、当時学生をしていた私にとってはとても住み心地の良い街でした」。
映画「Yuraq 」に出演したほか、テレビではHBO局ウエストワールド・シーズン3でロボット役で登場するほか、バイポラー・サンシャインの音楽動画に出演予定で、すでに撮影を終えている。
日常生活のスタイルが今まで経験してきた東京やニューヨークの暮らしとかけ離れているので、この暮らしになれるのにはまだまだかかりそう。ただいま、自動車運転免許を取得することが日常生活での最大課題だそうだ。オーディションの毎日は変わらないが、帰宅して癒してくれるのが生け花。最低週に一度は生けることを心がけている。「花という誰でも身近に目にする対象を使った、意外と知られていない日本の文化の一つですね」と目を細める。和の心を持つ独特の風貌が、いつかジャパンの顔となる日を夢見る。 (三浦良一記者)