名門大橋指圧の精神を受け継ぐ

ファイブ・ライツ・センター代表

金山 久美子さん

 金山久美子さんは、欧米での指圧のパイオニアである叔父、大橋渉氏が開発した大橋法の元認定インストラクターとして米国、欧州

で指導していた。30年近くの指導経験に基づき直感的な指圧のプログラムを開発、2012年にファイブ・ライツ・センターを創設した。指圧講師達とその周りの人とのコミュニティを深めるビジョンを常に保ち、2018年から仲間たちと「皆のためのグローバル指圧コミュニティー」を掲げ指圧キャンプを日本やアメリカで開催してきた。

 これは指圧講師達が集まり、切磋琢磨し、学び話し合い、友情を深める場となり、指圧の素晴らしさを体験して貰えれば痛みが取れ、心と体が楽になると、長年の経験から信じている。2020年のロックダウンから1か月後、4月11日にはファイブ・ライツ・センターで行ってる授業はすべてオンラインに切り替えた。見えない、聞こえない、触れない、臭わない、食べられない、五感では感じ取れない、コロナに指圧の基本理念である、腹に効く・聞くを、実際にどうすればいいのか? いかに一人ひとりがヒーラーとして受け止め、どう行動するのかという事を悩み抜いた結果、「グローバル・バーチャル指圧会」を立ち上げ、毎週土曜日11時に仲間達と共にセミナーを始めた。

 毎回率先して参加しているベテラン講師達の他にも添削、マーケティング、テクノロジー、イタリア語から英語にとそれぞれが得意とする分野でメンバーが参加して会を盛り上げてくれている。毎週新しいゲスト講師が長年培った東洋医療法・癒やし法のテクニックや哲学などを参加者に教えているのが特徴だ。

 レクチャーでは、真向法ストレッチ、気功法、太極拳、ヨガ、八卦の教え、アロマセラピー、精進料理、音や声などを使った癒やし法、セルフケア、瞑想法、ヒーリングの技術などがある。バーチャル指圧会は金山の指揮で三礼と合掌、瞑想から始め、指圧に入るように皆で心を落ち着かせてセミナーを行っている。

 グローバル・バーチャル指圧会は多くの人が参加し始めた。有名な指圧の先生達が参加して、埋もれていたベテラン指圧師の発掘も出来た。「コロナに対しては、アンバランスな世界に邪気がウイルスという形で現れたと東洋医学の観点から考えています。世界のエネルギーが良くなれば地球温暖化、人々の気持ちも優しくおおらかになり、地球も花でいっぱいになり、木も沢山生えて、海もきれいになりサンゴも魚もスイスイと波にのり、山火事や津波という荒れた自然の動きも治まるのではないかと思っています」と話す。広島県三原市出身。青山学院大学文学部史学科卒。ニューヨーク在住。(三浦良一記者、写真は本人提供)

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