帝王学でビジネスコンサル

陰陽五行論スクール for Leaders
運営責任者 ミコト・インク代表

紫藤 由美子さん

 東洋哲理に基づいた帝王学、その背景である陰陽五行論を活用し、問題・課題解決方法を提供しているスクールをこのほど米国で立ち上げた。本人は、25歳から12年間、ニューヨークで米国企業に勤務し、その会社の駐在員として日本に帰国。日本法人の経営に携わり、その後、モルガンスタンレーでの職責を経て独立。そして陰陽五行論スクール for Leadersの運営を始めとする事業の米国現地法人ミコト・インク代表として、昨年から年に日本と米国を6往復する生活を続けている。
 一般には、なかなか馴染みのない学問だが、古くは、聖徳太子の時代から政治の世界に使われ、現代まで経営者のある種の指針として生きている哲理だ。生年月日から、その人が生れながらに持つ宿命を読む。宿命は、持って生まれた才能や資質であり、変えることはできないが、その人がどんな場所で、どんな時代に生きてどんな影響を受けたかという「後的環境」によって変化が生まれ、そしてその人個人がどのような生き方、あり方をするかで「運命」というものが決まるという考え方だ。世の中には同じ生年月日でこの世の中に生まれ出る生命は世界同時に何万人もいるが、生まれた国や家庭、教育によって、全く別々の人生を歩んでいくことは確かだ。
 ビジネス上での問題解決技法や、人間関係における改善方法などを具体的に学ぶことができるコースを米国で実施していく。
 3月のコースでは、人事・組織マネジメントの方向性が明確になる、 最適な経営、運営、営業などの戦略を立てることができる、会社運・社長運を強化する方法が分かるといった内容を3日間で習得するという。
 学んでこれらのことが分かるなら人生苦労はしない。が、分かっていても分かってなくても試練はやってくる。それが現実。それが来た時に、例えばいまの自分が「天中殺」というその学問の世界では、守ってくれるべきガードレールがなく、変化の振れの上下が激しい時期にあると自覚できていればこれは精神的に救われる。そんな時期の過ごし方を知っていたらよいのだ。
 また、人生には追い風の時、向かい風の時があり、タイミングを上手く活かして過ごすことができる、と教えてくれる。これはある種の哲学、理念なのだと理解すれば分かりやすい。前向きに言えば「生き方次第で人生は変わる」と、そんないろいろなことを考えさせられ、また諭してくれる、紫藤さんの笑顔のレクチャーを聞いているとそんな気分になるから不思議だ。 (三浦良一記者、写真も)