017-01  魍魎(しま) 20x20cm ミクスドメディア $800 017-02  魍魎(めだま) 20x20cm ミクスドメディア $800 017-03  魍魎(とり) 20x20cm ミクスドメディア $800 017-04  魍魎(くも)40x30cm ミクスドメディア $1,000  017-05  魍魎 (たま)40x30cm ミクスドメディア $1,000 017-06  魍魎(さかな)40x30cm ミクスドメディア $1,000 017-07  魍魎(かま)20x30cm ミクスドメディア $800 017-08  魍魎(とぶ)30x30cm ミクスドメディア $900 017-09  魍魎(きりん)21x30cm ミクスドメディア $800 017-10  魍魎(つき)30x30cm ミクスドメディア $900
017-01 魍魎(しま) 20x20cm ミクスドメディア $800
017-02 魍魎(めだま) 20x20cm ミクスドメディア $800
017-03 魍魎(とり) 20x20cm ミクスドメディア $800
017-04 魍魎(くも)40x30cm ミクスドメディア $1,000 
017-05 魍魎 (たま)40x30cm ミクスドメディア $1,000
017-06 魍魎(さかな)40x30cm ミクスドメディア $1,000
017-07 魍魎(かま)20x30cm ミクスドメディア $800
017-08 魍魎(とぶ)30x30cm ミクスドメディア $900
017-09 魍魎(きりん)21x30cm ミクスドメディア $800
017-10 魍魎(つき)30x30cm ミクスドメディア $900

Kenichi Inoue(井上 賢一)

Email:  oninohi@docomo.ne.jp

Facebook:

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Instagram:

https://www.Instagram.com/oninohi/?hl=ja

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1958年 大分県生まれ

1982年 創形美術学校版画科卒業

画歴

個展

1984年〜2022年

ギャラリー檜、ギャラリーシアカ、真木田村画廊、

ギャラリーサージ、スタジオ4F、等々

グループ展

1988、1989年大谷地下美術展

1990年TWO WEEKS IN THE SPRING(館山海岸)

1991〜1994年 名栗湖野外美術展

2016〜2022年 21世紀美術連立展

2016年 エロスの饗宴展(ギャラリー檜)

2017年 開かれた孤独展(ギャラリー檜)

2018年 自由を生む中庸展(ギャラリー檜)

2021年 本とアートの対話展(ギャラリー檜)

2022年 動物を見る展(ギャラリー檜)等々


木目から考えたこと。 

井上賢一

ここ数年、杉板を使った作品を作っている。
木目の美しさに魅かれるのだ。

日本の長い歴史の中で、木材との関係は様々な分野に及んでいる。
燃料や建築素材、日常の様々な小道具等々、

戦国時代(1467年〜1591年の間の日本の内戦)木材は、現代の石油のような一種の戦略物資だったのだ。

私の古い実家の天井には、渦を巻くような木目があった。
子供心に私は、そこに様々な目には見えない息づくような気配というものを、感じた。
目玉のような木目には、古くからの先祖代々の生きざまを観察したかのような圧倒的な存在感をもって、そこに居座っているようだった。

森羅万象には様々な神が宿るという、八百万の神という日本神道の考えがある。

一神教は砂漠の中から生まれ、多神教は森の中から生まれた。
森は、樹木という生命が織りなす模様のような存在なのだ。
人間よりはるかに、時には数世紀、十数世紀、縄文時代より生き続けている縄文杉。

いとも簡単に人間は、伐採し、社会のインフラに使ってしまう。

その愚かさに人間は、なかなか気づかない。いえ気づいているにしても、もう止められないのだろう。

生命を疎かに扱うと必ず何らかの悲劇が人間に返ってくる。

戦争は砂漠の方からやってくる。

私の作品は、生命、そこに息づく儚い不確かな存在というものを少しでも感じとってもらえたら。


Inspired by the wood grain

Kenichi Inoue

For the past few years, I have been creating my works using cedar boards.

I was fascinated by the beauty of wood grain.

In Japan’s long history, the relationship with wood extends to various fields.

Fuel, building materials, various goods in everyday life, etc., wood was a kind of strategic goods, much like oil today, during the Sengoku period (Japan’s civil war between 1467 and 1591).

The ceiling of my parents’ old house had swirly patterned wood grain.

In my childish mind, I sensed various unseen signs of life.

The eyeball-like wood grain had an overwhelming presence, sitting there as if it has observed all sorts of lives of my ancestors from ancient times.

The Japanese Shinto believes in Yaorozu no Kami (multitudinous gods), thinking gods reside in every part of nature.

Monotheism was born in the desert, polytheism in the forest.

A forest is like a pattern woven by the life of trees.

The Jomon cedars have lived from the Jomon period, living more than centuries, far longer than humans.

Humans have easily cut them down and used them for social infrastructure.

Humans are unaware of this foolishness. Even if they are aware of it, they probably would not be able to stop it anymore.

If you treat natural life carelessly, some kind of tragedy will surely return to humans.

War comes from the desert.

My work was created with the hope that you could feel, even just a little, the life and the fragile and uncertain existence that lives within it.