プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)
元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (20)
お正月の生き生きEATSは、本紙連載「アートクッキング」でお馴染みの料理研究家、千葉真知子さんに、お正月らしい栗ご飯、食べ応えのあるミートローフ・ニューヨークスタイル、そして鮑とわかめのあっさりスープの3品の作り方を教えてもらいます。
■栗ご飯
アメリカの栗は日本の栗に比べて甘く感じます。栗を見分けるコツは手で触ると固く、中に空洞を感じないものを選びます。フレッシュな栗ほどからが固く、甘みとホクホク感があります。むくのが大変ですが、今が旬の栗を味わってみてはいかがでしょうか?
材料
栗 18個から20個
米 3カップ半
水 650cc
塩 小さじ1と1/2
昆布 10cm
【作り方】
①栗は底のザラザラの部分を切り落としてから横半分に切って殻をむく。
渋皮を丁寧に包丁でむく。
②米はよく研いでざるにあけて水分を切って分量の水を加え、昆布、栗をいれる。塩を入れて、浮いてくる栗を手で米の中に入れて炊き上げる。
■アワビとわかめのスープ
あわびは非常に多くの栄養価が含まれています。ビタミンB1、B2、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、グルタミン酸、コンドロイチンなどが豊富に含まれています。
コンドロイチンは眼球の成分の一部、軟骨の成分など、改装に含まれる栄養素を濃縮。低脂肪かつ高たんぱく。ダイエット効果、美肌効果、疲労回復、眼神経の改善、
滋養回復に良いとされています。
材料
塩蔵わかめ 20g
アワビ 2個
にんにくすりおろし 大1
オリーブオイル 大1
みりん 大1
ごま油 小1
オイスターソース 小1
塩 小2/3から小1/2
胡椒 小1/3
【作り方】
①若布は水に戻し、塩分を取り1センチメートルに切る。
②アワビはブラシで洗い、身を殻からスプーンなどを使い切り離し、スライスする。
③鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくすりおろしを香りが出るまで炒め、①の若布、②のアワビスライス、アワビの濃い緑色の部分であるきもを入れてさっと炒め、水、調味料を加えて煮る。
■ミートローフ・ニューヨークスタイル
材料を混ぜて焼くだけの簡単ミートローフです。
材料
合い挽き肉 650g
玉ねぎ微塵 1個
卵 1個
ニンニク微塵 3片
パン粉 大さじ5
カシューナッツ 50g
ケチャップ 大さじ6
オレガノ 小さじ1
バジル 小さじ1/2
タイム 小さじ1/2
塩 小さじⅠ
胡椒 小さじ1/2
パプリカ 小さじ1
【作り方】
①玉ねぎ、ニンニクみじん切りを炒めて冷やしてからボウルに入れ、ひき肉、カシューナッツ、香辛料を全部加えて手でよく混ぜる。型に入れオーブン200℃で40分から50分焼く。
プロフィール=東京、ニューヨークを拠点に活躍。ニューヨークカリナリー料理学校、タイムワーナーにあるウイリアムソノマ、パリの名門料理学校ル・コルドンブルー本校をはじめ、イギリス、シカゴのコルドンブルー料理学校でも講師を務める。Machiko cooking USAを代表。パーティーのプレゼンテーションや食と音のコンサートの総合プロデュース、食を中心のイベント、企画を手掛ける。10年の歳月をかけて考案をした電子レンジ調理鍋「クック膳」を世界的な商品に育てる。
クック膳は経済産業省大賞受賞。