店内飲食を禁止

レストラン業界に打撃

 クオモNY知事は11日、前日時点での陽性率が4・98%(21万2672件中1万595件)、入院者総数が5321人、死者数が87人となったと発表した。感染者ひとりあたりが何人に感染させるかを示す「実効再生産数」も1・3と増加し、NY市の入院者数の増加を受けて14日から市内レストランなどの店内飲食を禁止すると発表。屋外飲食とテイクアウト、デリバリーはこれまで通り許可される。米疾病対策センター(CDC)のガイダンスによると、店内飲食は「特に感染リスクが高い」とされている。再開時期については、14日以降の2週間で感染者数と入院者数をモニターしたうえで判断するとした。ジムや美容サロンについては、必要な措置をとることで引き続きオープンできる。

 店内飲食が再び禁止されたことを受け、ニューヨーク州レストラン協会のCEOメリッサ・フライシュット氏は「飲食店には選択の余地がなく、このホリデーシーズンに何千人もの従業員が解雇されるだろう」と述べ、今後もさらに倒産が増加すると警告した。

 また、クオモ知事は会見でクラスターのゾーンを次の通り再定義した。

・レッドゾーン:経済社会活動を制限したNY PAUSEの再開。今後21日以内に病院の収容率が90%以上となる地域

・オレンジゾーン:感染率が直近10日間で4%、かつ病院の収容率が80%以上となった地域

・イエローゾーン:感染率が直近10日間で3%、かつ病院の収容率がクラスターの中でもワースト10%となった地域詳細は州の公式サイトwww.governor.ny.gov/を参照。

(写真)NYは14日から店外だけの飲食になった(48丁目で)