すしOK!NYカウンター対面許可

 ニューヨーク市が10月31日付けでレストランのカウンター席での接客を許可する通達を出していることがこのほどニューヨーク日本食レストラン協会(NYJRA、ボン八木代表)の発表で明らかになった。それによると、ニューヨーク市長室からの「重要な警告」として「カウンター席の承認」があり、NYJRAでは、以前ニューヨーク市衛生局(NYCDOH)に対し、日本食レストランのカウンター席について問合せをし、今月1日、NYCDOHから正式な回答を得る事ができたもの。NYJRAは同日、市長室から日本食レストランのカウンター席が許可されていることを確認する書面を受け取った。その確認は、市長室からの質問に対する回答の3ページ(www1.nyc.gov/assets/counseltothemayor/downloads/Indoor-Dining-FAQ.pdf)に記載されている。

 ただし、再度言及された1つの説明の中に、通常はアルコールを提供する「バー」、またはバーの後ろにアルコールが保管されている場所は使用してはならないということだ。このため、NYJRAではオペレーション(寿司カウンターなど)のすしバーの後ろにアルコールがある場合は、バーとの混同を避けるため、アルコール類を取り除くことを会員レストランに同日通達した。

 また、市長の代表者の声明および添付文書では、サービススタッフ/シェフと顧客の間、および顧客の間の適切なバリアの設置に関するガイドラインに従う必要があることにも注意するよう呼びかけている。さらに、市長室からのこの書類の一部をコピーし、レストラン店内に一目で分かるよう張り出しておくことも奨励している。事務局によると「これは、衛生局の検査官がレストランに突然来て、カウンター席の使用に疑問を抱いた場合に書面を提示して説明できるようにするため」だという。

カウンター席対面式OK

 ニューヨーク市は10月31日付けでレストランのカウンター席での接客を許可する通達を出した。ニューヨーク日本食レストラン協会(NYJRA、ボン八木代表)では、市衛生局の職員が検査に来た時に、カウンター営業に不信を抱いた場合、上記のカウンター接客を許可する英語部分を提示するようアドバイスしている。

握りたてを楽しんで

 ニューヨーク日本食レストラン協会(NYJRA)の八木代表自身もイーストビレッジで、すし店「波崎」を経営する。八木さんは「今年の3月からコロナの影響で一時閉店を余儀なくされ、その後25%キャパシティのインドア・ダイニングを行っておりますが、カウンター席は8か月ぶりの開放になります。やはりお寿司の醍醐味は板さんの前で食べるお寿司です。アクリル版のバリアをカウンターのお客様の左右また正面に設け、美味しいだけではなく安全な居心地の良い空間を提供できるよう努めています。引き続き気を抜かず、ガイドラインに沿って、ニューヨークのすし店一同、従業員とお客様の安全第一で営業してまいりますので、ぜひニューヨークのお寿司屋さんに足を運んでみてください」と業界を代表してアピール。詳細の問い合わせは日本語でNYJRA事務局(info@nyjapaneserestaurant.org)まで。