世界の路上でヘアカット

MEN’S COLUMN
ヘアデザイナー 森 勇介さん

 マンハッタンの34丁目、メイシーズ百貨店前の広場で通行人の髪を手際よく路上でカットする男、森勇介さん。美容師歴約10年、海外での経験は約3年。今年7月に美容師専門の留学斡旋会社を日本で設立した。「これからのグローバル社会に向けて、日本の美容師が日本国内だけでなく世界で活躍できる環境を作りを行う」のが目的だ。
 3年前にも、ニューヨークに来て路上ヘアカットを行った。その時は、ニューヨーク・マンハッタンという場所で美容師をすることが夢だった。「ニューヨークには魅力があり、チャンスが眠っている」と感じ始めたのが路上ヘアカットだった。その時は約400人ほどの髪を切った。とくにニューヨークは人種も好みのヘアスタイルや髪質なども異なる。
外国での経験を生かし、日本に帰ると、外国人客を多く担当する機会が増えた。日本では2020年に向けて外国人観光客や移住者もかなり増えているが、日本人美容師は、英語や、髪質や髪型などの外国人対応、そして絶対的に必要な感性やセンスがまだまだ不足と感じるそうだ。
 今回も短期間だが、ニューヨークに来て、現役美容師として外国人の髪を無料奉仕で切ることで、世界的な場所で自分が広告塔になれるようにと、路上ヘアカットを始めた。美容留学会社を運営しているため、世界各国の美容サロンとの提携の開拓も行っている。
 今回のニューヨーク滞在で有名サロンや大手サロンとの繋がりもできて、さらにもっと日本の美容師さが世界で活躍できる環境を作りたい」と話す。ニューヨークで日本人の美容師の短期インターン留学で経験を積めるような美容サロンがあれば連絡してほしいです」と呼びかけている。Eメールはinfo@ysk-international.com