ホリデーシーズンを前に、新店舗2軒がハーツデールにオープンした。1軒目は日本人夫婦が作るケーキの店、2軒目はハムの専門店。
どちらも今年のクリスマス、お正月のテーブルに彩を添えてくれること間違いなし。
■クレア・コンフェクション・ワークス 11月16日にグランドオープンしたフロンティアマーケット・ジャパニーズフード&デリ内に同時開店したケーキショップが「クレア」。食品輸出入業社で働いていた吉田豪人(あきと)さんと日系ケーキ店のハーブスでケーキ職人として働いていたマリ子さん夫婦が独立して始めた店で、ケーキの材料は人工着色料や甘味料、保存料を一切使わないオールナチュラルにこだわっている。毎朝、店舗の地下にあるキッチンで仕上げ、お昼前後にショーケースに並ぶケーキは新鮮そのものだ。売れ具合を見ながらマリ子さんが地下のキッチンで追加ケーキを仕上げるが、仕込みから制作、販売、後片付けなどすべての作業を夫婦ふたりでこなすため、1日に用意できる量は限られている。オープンと同時に評判が広まったこともあり、毎日夕方5時頃には完売するので、午後早い時間に行くことをお勧めする。豪人さんは「クレア」について「新鮮で安全で美味しい日本式のケーキを6〜7ドルと手頃なお値段で提供していますので、ぜひ食べてみてください。まだ開店したばかりでバタバタしていますが、徐々にケーキの種類も増やし、いずれはバースデーケーキなどを注文を受けて作っていきたいと思っています」と語った。 写真は手前がモンブラン、左からべリベリームース、ロイヤル・ミル・フルーツ・クレープ、抹茶とあずきのエアリーケーキ。
Crea Confection Works 18 N Central Ave. Hartsdale Tel:914-771-0935 営業時間(年内):水〜日曜12:00(在庫なくなり次第閉店) 月・火曜は定休、米国休日は休み Facebook:Crea Confection NY Instagram:creacakeny
■ハニー・ベイクド・ハム ベーカリーが撤退して以来、しばらく空き店舗だった場所に「ハニー・ベイクド・ハム、カミングスーン」の看板が立った時、「え?ハム屋?」と思わず2度見したのが数か月前。11月半ばの週末、オープンの知らせを聞いて覗きに行ってみたら店内の冷蔵庫にはハムの塊が並ぶ、まさしく「ハム屋」だった。日本でハムと言えばハムエッグやサラダに使う脇役的な存在だが、アメリカではホリデーシーズンになるとターキーに次ぐご馳走として大きな塊のハムがテーブルの中央に鎮座する家庭も多い。 「ハニー・ベイクド・ハム」は1957年にデトロイトで創業したハム専門店で、全米各地で選んだハムを塊のまま販売している。値段は骨付きポークハム1/4サイズ(4〜6パウンド)が36ドル〜54ドル、骨なしハム1/2サイズ(3〜5パウンド)が33ドル〜55ドルほど。その場でスライスして量り売りもしている。ほかにターキーの胸肉ハム、BBQロースト、ベーコンと、ポテトグラタンやマッシュポテト、ストリングビーンのキャセロールなど調理済みのサイドディッシュやデザートもあり、この店だけでディナー一式が揃う。
スーパーで売っているやたらと日持ちがするハムに比べると、冷蔵庫で1週間と賞味期間は短いが、その分フレッシュで風味がありとても美味しい。今年のクリスマスのご馳走にハムはいかが?
Honey Baked Ham 57 N. Central Avenue, White Plains Tel:914-610-4267 営業時間:月〜土曜10:00〜18:00 日曜11:00〜17:00 www.honeybaked.com