岡山県岡山市・ふるさと自慢旅案内
日本のいいとこ再発見
今回のふるさと自慢は岡山市をご紹介します。岡山市(おかやまし)は、岡山県の南東部に位置し、岡山県の県庁所在地および人口約72万人の政令指定都市です。
「晴れの国」として知られている岡山市は、瀬戸内の温暖な気候を活かしたマスカットや白桃などのフルーツの栽培が盛んで、岡山県が全国生産量第1位を誇るマスカット・オブ・アレキサンドリアは全国的にも有名です。
美味しいものだけでなく、歴史的には古代より吉備文化の発祥地として栄え、造山古墳をはじめとした古墳群が今も数多く残っており、「桃太郎伝説」の生まれたまちとして日本遺産に認定されています。ここではみなさんに岡山市を知ってもらえるよう初めて岡山に来られた方に楽しんでいただけるコンテンツをいくつかご紹介します。
■岡山のヒーロー「桃太郎」
その伝説には諸説ありますが、岡山の人々にとって「桃太郎」は間違いなく岡山出身だと信じています。岡山駅で下車すると、桃太郎とその仲間たちの銅像が出迎えてくれますが、実は桃太郎、街中のいたるところにいるので、彼を探しながら街歩きをするのも面白いでしょう。
■移動も楽しい路面電車
「おかでん」の愛称で親しまれている岡山電気軌道の運行する路面電車での移動をお勧めします。もちろんバスやシティサイクル(ももチャリ)での移動も可能ですが、最新車両からどこか懐かしさを感じる車両までバラエティ豊かな車両を楽しめるのもおすすめポイントのひとつ。期間限定のラッピング電車や、世界で大人気の鉄道アニメ「チャギントン」を模した「おかでんチャギントン」、昭和44年から運行している最古の車両をリニューアルしたレトロ車両「KURO」など、実際に乗るもよし、街を走るバラエティ豊かな車両に出会うのも楽しいと思います。
■四季折々の後楽園
岡山後楽園は、江戸時代を代表する大名庭園の一つです。
岡山藩2代目藩主・池田綱政(つなまさ)が自ら憩いの場として築いた大庭園であり、江戸時代の姿を大きく変えることなく現在に伝えられています。季節の花が彩る広々とした園内は江戸時代さながらの別世界。広い芝生地や池、築山、茶室は園路や水路で結ばれ、歩きながら移り変わる景色を眺めることができる「回遊式庭園」です。
水戸の偕楽園、金沢の兼六園とともに「日本三大名園」として称されている岡山後楽園ですが、1952年には歴史的文化遺産として「特別名勝」に指定され、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは三つ星を獲得しています。
また、季節ごとに期間限定開催される夜間特別開園「幻想庭園」はライトアップされた園内は昼間とは全く異なる趣を感じることができます。せっかくなら昼と夜2回訪れてもらいたいくらいに、おすすめの場所です。
(写真上)後楽園の夜間特別開園「幻想庭園」(写真・岡山市観光協会)
■やっぱりグルメは外せない!
岡山の郷土料理には、まつりずし(ばらずし)やママカリの酢漬けなどがあります。海の幸と山の幸を両方楽しめる岡山では、いずれも味わってみていただきたい料理です。
さらに、岡山のご当地グルメとしてぜひ食べていただきたいのが、味わい濃厚「デミカツ丼」!とんかつにデミグラスソースをかけた岡山のご当地丼です。1931年創業、老舗とんかつ店「味司 野村」がデミカツ丼発祥の店として知られています(路面電車やバスに乗っていると必ず宣伝アナウンスが流れます)。現在では、岡山県内でデミカツ丼を提供するお店が増え、岡山を代表するご当地グルメになっています。今回ご紹介したコンテンツは、いずれも岡山駅からアクセスがいいので、岡山に立ち寄る際にはぜひ参考にしてみてください。
(有本まゆみ、岡山市派遣/自治体国際化協会・クレアNY務所派遣)
■岡山市観光スポット案内版■
■桃太郎のマンホール
(https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000017175.html)
■後楽園(https://okayama-korakuen.jp/)
■デミカツ丼(https://www.okayama-kanko.jp/okatabi/538/page)
■岡山市の観光情報サイト