ニューヨーク州ハイドパーク
旭酒造が現地生産
米国でのSAKE認知向上目指す
日本酒「獺祭」のブランドで人気の山口県岩国市の旭酒造がニューヨーク州ハイドパーク市に製造蔵を開設した。そのオープニング・セレモニーが9月23日現地で行われ、桜井博志会長、桜井一宏社長が挨拶をした。セレモニーには卸売り業者や酒米の栽培農家の方、レストラン関係者ら約400人が集まり、ニューヨーク総領事の森美樹夫大使も参加した。
米国のブランド名「Dassai Blue」は、中国の儒学者「荀子」の言葉「青は藍より出でて藍よりも青し」に由来、日本の「獺祭」を越えるという想いからこの名が当てられたという。
また、今後は現地にある学位を付与する料理学校カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ(CIA)とも協力し、米国でのSAKEの教育と認知向上も目指す。
「Dassai Blue」は9月25日からニューヨーク州内のリカーストアやレストランで販売を始めた。720ミリリットルで精米歩合50%の「Dassai Blue 50」の希望小売価格は34ドル99セント。敷地内にはテイスティングルームも併設され、10月19日以降からは製造蔵の見学ツアーも開始する。(石黒かおる、写真も)