茄子の揚げ浸し、鮭の紙包み焼き 味噌仕立て

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (18)

オーナーの畑崎さん(左)とシェフのミゲルさん

 今月の生き生きEATSは、クイーンズの日本食レストラン、有吉のオーナー、畑崎博志さん(61)にお願いし、中国茄子の揚げ浸しとお店のメニューにはない電子レンジを使った鮭の紙包み焼き・味噌仕立ての2品をご紹介いただきます。

 有吉さんは1991年に4代目の店主として有吉を引き継いで以来30年間、オーセンティックな日本料理をリーズナブルな値段で提供する店としてストリートフェアにも日本代表で出店するほど地元で愛されているレストランだ。

Ariyoshi Japanese Restaurant

41-13 Queens Blvd. Sunnyside, NY 11104

Tel:718-937-3288


■茄子の揚げ浸し

材料(1人前)

中国茄子 半本

絹さや 2〜3枚

大根おろし 少し多め

生姜 少々(ひとつまみ)

天つゆ (めんつゆをお湯で割って)

 中国茄子は、色が紫色で発色も綺麗、食感も柔らかくて日本の茄子より値段が安くて美味しいので、炒め物、天ぷらなどに最適な食材だ。茄子は半分に切って、それぞれ切れ目を入れ、180度(天ぷらを揚げる時と同じ温度)で素揚げする。茄子と油はとても相性がいい。約2〜3分で切り目がきつね色になった頃合いで、油を切って器に盛る。絹さやはさっとゆがいたものを器に添える。温かい天つゆをかけ、大根おろしと生姜でいただく。天ぷらとは違った食感で、茄子の香ばしさが舌に直接伝わってくる。天つゆの甘さが広がり、お酒の突き出しにも、ご飯のおかずにもビッタリの秋の味覚だ。


■鮭の紙包み焼き 味噌仕立て

材料(2人前)

少し大きめの鮭の切り身

にんじん 千切り少々

あさつき(ネギ) みじん切り少々

エノキ 市販袋の3分の1

【味噌ダレ】

味噌 大さじ1

みりん 大さじ1

酒 大さじ半分

マヨネーズ 大さじ4分の1

クッキングペーパー 1枚

塩と黒胡椒 少々

 じゃがいもを5ミリ程度の厚さの輪切りにしてクッキングペーパーの上に4枚並べ、その上にサーモンを乗せる。塩と黒胡椒で下味をつけたら、エノキ、にんじん、あさつき(ネギ)を乗せ、しっかりとペースト状になった味噌ダレをまんべんなく塗り上げる。クッキングペーパーを閉じて、左右両端で、キャンディのようにしっかりとねじ上げて空気が入らないよう密閉状態にする。レンジの中で空気が遮断されて蒸し焼き状態となり旨みが増す。

 食材としては、じゃがいもの代わりにカボチャを使うのもよし。また、ミニトマトを半分に切ったものを横に添えると色合いもきれいだし美味しくなる。

 電子レンジでの加熱は3分から4分。サーモンの中まで火が通っているか、1度確認して足りなければ加熱を追加。クッキングペーパーごと大皿に盛り、包みを解くと、湯気と共に食欲をそそる香りが立ち上がる。味噌がしっかりと鮭に染み込んで、エノキの風味も加わり、ご飯が何杯も進みそう。

 簡単な割に手料理感もあって、見た目もゴージャズな2品。ぜひお試しを!