定点観測ビデオ、ジミー赤川が個展

 ジミー赤川は、1999年にニューヨークに来て以来、柴田雄一郎という芸術家のアシスタントをしながら、自身は映像(ビデオ)を通じて、表現活動を続けている。

 マンハッタンの定点観測を2003年から続けていて、10月8日(土)、9日(日)の両日、自身初のビデオ展覧会をブルックリンのミカ(テムズ通り25番地、電話347・916・1051)で開催する。

 「もうすぐ20年になりますが、街を歩く人々や乗り物の変化も追いながら人生や時間、命のことを考えさせられます。ビルの壁に絵を発注するのは広告主によりますが、だいたいは2か月から3か月くらいで壁が塗り替えられます」と話す。

 マンハッタンの街中の同じ場所から同じ角度でビデオを撮影する。歩いて通りすぎる人の姿は、時代が進むに連れて、スマホを見ながら歩く人が増えたり、走り去る自動車のスタイルがどんどんと変化していく。ビルの壁面に描かれる広告もまた時代を映す鏡であることを教えてくれる。(三)