ハドソン川に浮かぶ船の上で食事をしながら行き交う大型船やヨット、夕暮れ時には沈みゆく夕日を眺めることのできるレストラン「フライングパン」。西26丁目、ハドソン川のピア66に5月から10月末までの限定期間でオープンするダイニング&バーで、今年はテーブルの間隔を広げて営業中。天気のいい週末の夕方には、陸から船までかけられた桟橋の手前に長い行列があることも多いが、船のいたるところにテーブルがあり2階席もあるので長い時間待つことはない。
船は1929年に造られたもので、ノースカロライナのケープフィアー沖合で海上航行する船のために灯をともすライトシップとして35年間活躍した。その後10年間放置されていたが破損して沈没、3年ものあいだ海中にいたが引き揚げられ、新しいエンジンを得て1989年にニューヨークへやってきたのだとか。この日は青空の下で対岸のニュージャージーを眺めながら、ロブスターロール(26ドル)、クラブケーキ(22ドル)と蟹のパスタを楽しんだ。カクテルやビールの種類が豊富で、夕食後に夜景を見ながら一杯飲みにくる人も多い。最近は夜になると涼しい風が吹き過ごしやすくなったが、その風で船がゆらりと揺れるので、船酔いする人はご注意を。(高田)
Frying Pan
Pier 66 @ West 26th St.
in Hudson River Park
Tel:212-989-6363
(現在予約は受け付けていない)
時間:毎日11:00〜22:30
(天候により変動)