プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)
元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (56)
今月の生き生きEATSは、ニューヨーク在住の料理研究家でジャーナリストの杉本佳子さんに美容と健康をテーマに梅干しを使ったお料理を紹介していただきます。では杉本さん、お願いします!
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はい、私は美容食をブログ、インスタグラム、集英社OurAgeの連載で紹介しています。その美容食のコンセプトは、①美肌効果が高い栄養素が入っている食材を使っていて②美味しくて③見た目がお洒落。多忙でも美容食生活を続けられるように、手早く簡単にできることもモットーです。
夏は酸っぱいものが食べたくなりますね。梅干しが含むクエン酸は疲労回復、食中毒予防、免疫力向上に効果があります。塩分とり過ぎには気をつけないといけませんが、「1日1粒で医者いらず」と言われるほどの健康食品!そこで梅干しを使った簡単でおいしい3品をご紹介します。
◾︎鯖とキュウリの梅ソース和え
鯖とキュウリと梅干しがあったら是非つくってほしいのが、鯖とキュウリの梅ソース和え。鯖は、私は魚屋さんでフィレにしてもらって買ってきます。それをさらに縦半分に切って、ペーパータオルで水気をふいてから1枚ずつラップでぴちっと包んで冷凍庫に入れておきます。食べたい時に塩を少しふってオーブントースターで華氏400度で20分くらい焼いて食べることが多いのですが、この料理ではそのまま焼いてほぐします。鯖と同量程度のキュウリは千切りに。梅干し1個をたたいて細かくし、そこに醤油と米酢を各大さじ1、砂糖を小さじ1/4混ぜてソースを用意。そこに鯖とキュウリを入れて和えるだけ!これ本当に絶品でお勧めです!
【材料】
鯖のフェレ切り身
1つ (1尾の1/4)
鯖と同量のキュウリ
梅干し 1個
醤油 大さじ1
米酢 大さじ1
砂糖 小さじ 1/4
◾︎梅干し味のサーモン照り焼き
鮭の照り焼きに梅干しを加えると、とてもおいしい照り焼きができます。鮭の切り身は塩少々をかけて約10分おきます。その間に醤油、酒、みりんを各大さじ1,砂糖小さじ1、刻んだ梅干し1個を混ぜてたれをつくります。ペーパータオルで鮭の水分をとり、胡椒少々を全体にかけ、オイル少々をしいたフライパンで中火で焼きます。皮がついていたら、皮目を下にして焼き始めましょう。厚みの半分くらいに火が通ったらひっくり返して反対側も焼きます。1分くらいしたらたれをフライパンに入れ、たれを煮詰めながら中まで火が通ったらできあがり。紫蘇があれば、せんぎりにして上にのせると見た目がきれいです。
【材料】
鮭の切り身 1切れ
醤油 大さじ1
味醂 大さじ1
酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
刻んだ梅干し 1個
胡椒 少々
◾︎梅干しとオクラと豆腐のアペタイザー
豆腐とオクラも梅干しと相性抜群。豆腐はペーパータオルにくるんで上に重しをして水切りします。オクラはヘタと種をとってみじん切りにし、みじん切りにした梅干しと混ぜます。梅干し1・5個にオクラ3個の割合がお勧め。水切りした豆腐を写真のようにスライスし、その上に梅干しとオクラを混ぜたものを置くと、ちょっとおしゃれな前菜になります。
【材料】(つくりやすい分量。写真の倍量相当)
豆腐 1/2丁
オクラ 3つ
梅干し 1・5個