NYで唯一の本場 沖縄料理専門店

Eat Out

 今年3月、イーストビレッジにある「うみのいえ」が、ニューヨークで唯一の沖縄料理専門店としてリニューアルオープンした。リニューアルオープン直後、コロナの影響により、オンラインサイトNY農場フレッシュで沖縄料理を販売、7月アウトドア席を設けて営業再開となった。新しくできた席には沖縄ロックの音楽が流れ、常連客を始め、本場沖縄料理『命薬〜ヌチグスイ〜』に惹かれたニューヨーカーの注目を集めている。

 沖縄は「医食同源」「薬食同源」の思想で築かれた世界的にも有名な健康長寿の地域。山、海、土の自然の恵みを受けた、ミネラルやビタミンなど栄養豊富なバランスの良い食習慣、『命薬〜ヌチグスイ〜』という言葉に代表されるように、食事こそが私たちの生命を支え、健康を守る最も大事な薬であるという「医食同源」「薬食同源」の思想が根付いている。

 カルシウムやカリウムなどの疲労回復・脂肪蓄積を抑制する黒糖、免疫力や自然治癒力を高める成分が含まれる、もずくや海ぶどうなどの海藻類、沖縄の美しい海で取れたミネラル豊富な天然塩「神様の塩」を使用するなど、うみのいえの料理に使用する食材・調味料にもこだわっている。

 沖縄を代表する料理のひとつにはチャンプルーと呼ばれる、野菜、豆腐、肉などを一緒に炒めた料理がある。チャンプルーは、一品の中にビタミン、植物性・動物性タンパク質が含まれているため、一度に栄養を摂取できる料理。中でも、夏を代表する野菜のひとつであるゴーヤを使用した、ゴーヤチャンプルーは、疲労回復や感染症の予防、肌荒れ防止など、沖縄では昔から暑い夏を乗り切るための命薬であり、うみのいえでも人気の一品だ。

 うみのいえのメニューは、海ぶどう(7ドル49セント)、ゴーヤチャンプルー(13ドル)、沖縄そば(13ドル)などの本場沖縄料理を始め、唐揚げ(7ドル)や焼き鳥(2串7ドル)など、オリオンビール(12ドル)、泡盛(8ドル)、焼酎(8ドル)に合う日本の居酒屋料理も提供している。 ニューヨークにいながら、懐かしい味わいと日本の心休まるおもてなし、仕事終わりに毎日通いたくなる店である。(鈴)


うみのいえ

86 EAST  3rd Street
New York NY 10003
毎日16時から営業開始(無休)
646-654-1122
uminoienyc@gmail.com