JAAプロジェクト弁当 NY高齢者に無料配送

大使公邸料理人も協力

 ニューヨーク日系人会(JAA)が5月4日から始めたプロジェクト弁当は1週目に95個のデリバリーを行ったが、現在はニューヨーク市内(マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス)の170人以上のシニアに毎週月曜日と木曜日に分けて無料で配達している。

 サンライズマートの弁当はマンハッタン、ブロンクスとブルックリン、BENTONの弁当はクイーンズに伊藤園のお茶とDAIEIからのスナック、ボランティア作成のマスクと一緒にデリバリーしている。

 また、イザベラハウスにはサッポロビールの支援でJUKUレストランの弁当、ニューヨーク総領事館山野内勘二大使の支援で公邸の嶋泰宏公邸料理長と堤昭吾副料理長の弁当とメッセージが添えられて、お茶、スナック、マスクが届けられた。今後も大使公邸とBESSOUから続けられる。

 同プロジェクトの趣旨は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う自宅待機、外出規制のなかで孤立しやすいシニアや障害者に「繋がろうお弁当とコミュニティー!」をテーマにしたもの。当初はサンライズマートと伊藤園の協力を得てスタートしたが、BENTON、NY総領事館、BESSOU&JUKUレストランが加わり、多くの日本企業・団体から総勢60人のボランティアが参加した。

  現在、プロジェクト弁当ではシニアだけでなく生活困窮者支援のための募金活動も行っている。弁当の申し込みや寄付、ボランティア希望者はJAA電話212・840・6899、またはEメール info@jaany.org まで。

(写真)イザベラに配達する弁当を大使公邸の料理人が25個作った。サンライズマートの好田絵里奈さん(中央)に弁当を手渡す山野内大使とメッセージを持つ大使夫人(左端)