NY市が3000万ドルキャンペーン
ニューヨーク市のデブラシオ市長と市の観光局であるNYC&カンパニーは21日、およそ3000万ドル(約32億4000万円)の予算を投じて観光キャンペーン「NYCリアウェークンズ」を行うと発表した。通常の観光促進事業の10倍にあたり、新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けた観光業を早期回復させるのが狙いで、ニューヨーク市のReawakens(目覚め)と命名した。ワクチン普及が奏功したもので、活動が止まっていたニューヨークの観光業界は、これを機に一気にホテル、旅行代理店、航空輸送などが息を吹き返すものと見られる。
コロナ禍前はおよそ40万人の雇用と700億ドル規模の経済活動を観光業が創出していた。NYC&カンパニーによれば、市を訪れる観光客はコロナ禍が始まる前の2019年は年間6600万人(国内5310万人、海外1350万人)にのぼっていたが、昨年は2230万人(国内1990万人、海外240万人)と大幅減少した。しかしワクチン接種の普及により2022年には5720万人と急増することが予測され、2023年には6470万人に達し、2024年には2019年を超える6930万人までになると見られている。現在ニューヨーク市では16歳以上なら予約なしでワクチンの接種を受けることができる。