いま帰ると成田はこう

ダンボールの隔離施設
空港でPCR検査結果待つ

 新型コロナウイルスが世界的に感染拡大した現在、旅客便の相次ぐキャンセルにより航空機の発着回数が大幅に減っている。成田国際空港会社は、2本ある滑走路のうちの1本を12日から当面閉鎖。台風などの悪天候や事故、点検以外の理由で同空港が滑走路を閉鎖するのは、1978年の開港以来初めてのこととなる。

 そんななか、成田空港到着後の荷物引き取りターンテーブルのあるエリアに一定の間隔をあけて、多くの段ボール製簡易ベッドが置かれている。これらは帰国者がPCR検査を受け、その検査結果が出るまでの時間を過ごす場所として設けられた。

 帰国者はツイッターなどのソーシャルメディアで「段ボール隔離施設」の写真を撮ってアップし、「今日はここで寝なければならない」「検査結果が出るまでここを脱することができない」と空港での隔離生活を公開している。PCR検査の結果が陰性判定となれば、レンタカーや自家用車などの公共交通機関以外の方法で帰宅することができる。

(写真)PCR検査の結果が出るまで空港に寝泊まりする入国者たち(帰国者が成田空でSNSを通じて状況をアップした画像から)