1日の死亡者数700人台で安定

クオモNY州知事は15日の記者会見で、1日の死者数が752人と前日の778人から減少し、増加に歯止めがかかり、頭打ちの状況で安定していると述べた。ただし、州の累計死亡者数は11586人と死亡者数を積み重ねている状況が続いている。前日統計で 一日あたりの入院者の純数(入院者数-退院者数)が初めてマイナス(-128名)となり、気管挿管者の純数もマイナス(-14名)となった。過去に予想した数字より、NY州の現状(感染者数、入院患者数)は低いものとなっている。これは、私たちの行動によって感染拡大のカーブを変えたからであり、今も変えている。私たちがウイルスをコントロールしているのであって、ウイルスが私たちをコントロールしているのではない。今日の私たちの行動が明日の感染率を決めるので、引き続き拡大防止措置を遵守してほしい」と述べた。一昨日発表した経済再開に向けた7州の連携について、大統領は不満を表明。13日の記者会見でトランプ大統領は経済再開の決定権が大統領に属するとコメントした。しかし、クオモ知事は「コロナウイルスとの闘いは「非政治圏」であり、NY州はこれまで超党派的に共闘してきた。政治的争いをする時間はなく、共闘することが重要であり、己のことよりも家族・社会のことを考える必要がある。目の前には、公衆衛生戦略、経済再開戦略、エッセンシャルワーカーの拡大、検査の拡大等の課題が山積しており共に対処していく必要がある。したがって、私は大統領と引き続き連携して共闘し協力していくつもりである」と述べた。
デブラシオ市長は、経済の再開については慎重な態度を続けている。「経済ももちろん重要であるが、最も重要なのは健康と安全であり、経済の再生はその次となる」と経済よりも人命第一主義を貫いている。