クオモNY州知事は13日「一日あたりの入院者数、ICU利用者数、気管挿管者数は日々多少の増減があるものの,この一週間ほどは減少傾向を見せており退院者数も増えている。これらのデータを総合して,感染者数増大カーブは平坦化しており、最悪は終わったと考えている」と述べた。また、社会経済活動の再開のためには、「デリケートなバランス」をよく考慮すべきで、イタリアや韓国等の事例にも学び、次の5段階を踏むことが重要であるとした。(1)孤立を緩和させる、(2)経済活動を増大させる、(3)エッセンシャルワーカーからなる経済を再検討する、(4)さらなる検査と予防措置を継続する、(5)これらにより感染率が増大しないようにする。そのためには次の5点を実施することが肝要だ。それは(1)再開の計画は,ファクトとデータをベースに,公衆衛生と経済の専門家によって策定されるべきであり政治家が行うべきではない、(2)近隣州と連携する、(3)経済,交通,学校等を一体として戦略を練る、(4)連邦政府の支援を得る、(5)マスクや手袋,検温等の予防措置をできるだけ多く行う。いつこの事態が終わるのかについて、個人的意見だが、今回の感染拡大は突然ある日終焉することはなく段階的に事態が改善される。具体的には、NY州は感染拡大をコントロールできているが、長期的にはワクチンが開発されるフェーズ(12ヶ月から18ヶ月後)が続くとみられる。これまでとってきた感染拡大防止措置をすぐに終わらせず、州民が遵守し続けることが重要である」と述べた。
また、デブラシオNY市長は「本日から、一日あたり入院者数、ICU入院者数、検査の陽性率について発表をする(とりまとめの関係で48時間のタイムラグあり)。4月11日の一日あたり入院者は383人(4月10日は463人)、ICU入院者数は835人(同857人)、陽性率は市全体で58.1%(同59.3%)と、すべての数字で良い方向に進んでいることが確認できる。コロナウイルスにより特に深刻な影響を受けているコミュニティ向けの広報を強化する。他者と一定の距離を取ることを徹底できてない事態を発見した場合には、311まで連絡をしてほしい」と述べた。
NJ州のマーフィー知事は「NJ州内での感染者数の増加率は少し緩やかになりつつあり,ソーシャル・ディスタンシングが効果を出している。しかし感染者数は、まだピークには至っていない。引き続き、ウイルスに打ち勝つための一番の武器である、自宅待機、ソーシャルディスタンシングを実行してほしい」と述べた。
ニューヨーク日本総領事館が同時発表した感染,予防等に関する情報は次の通り。
13日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:感染者数 195,031名(188,694名),死者数 10,056名(9,385名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:感染者数 106,763名(103,208名),死者数 7,154名(6,717名)
NY市の内訳
クイーンズ区: 33,985名( 32,835名)
ブルックリン区: 28,404名( 27,471名)
マンハッタン区: 14,501名( 14,145名)
ブロンクス区: 22,205名( 21,441名)
スタテン島区: 7,668名( 7,316名)
ウエストチェスター郡: 19,786名( 19,313名),死者数 610名( 562名)
ナッソー郡: 24,358名( 23,553名),死者数 1,109名(1,030名)
サフォーク郡: 21,643名( 20,816名),死者数 580名( 529名)
ロックランド郡: 7,965名( 7,721名),死者数 182名( 166名)
○ニュージャージー州:感染者数 64,584名( 61,850名),死者数 2,443名(2,443名)
○ペンシルベニア州: 感染者数 24,199名( 22,833名),死者数 524名( 507名)
○デラウェア州: 感染者数 1,761名( 1,625名),死者数 41名( 35名)
○ウエストバージニア州:感染者数 633名( 593名),死者数 9名( 6名)
○コネチカット州フェアフィールド郡: 感染者数 6,004名(5,534名),死者数 262名(248名)
○プエルトリコ: 感染者数 903名( 897名),死者数 45名( 44名)
○バージン諸島: 感染者数 51名( 51名),死者数 1名( 1名)