宅配に客が殺到
すしや弁当も並んでる
外出自粛規制、自宅待機要請によって、市民の日常生活が大きく制約されている毎日だが、食料品店は営業しているため、ニューヨークでは日本食も含めて自宅での料理には不自由しない毎日だ。都市部、郊外ともに昼のお弁当に力を入れていたり、注文寿司のテイクアウトに力を入れていたり、宅配サービスを導入したりと顧客の要望に様々な形で応えている。日系スーパー、食料品店は、在留邦人にとって、食の生命線となっている。
マンハッタンのカフェZAIYAではチキンカツ、ポークカツ、鯖塩弁当などが売れている。ダイノブは、56丁目店、47丁目店、6番街店全店で、冷凍食品が土曜、日曜の週末に40%引きになるサービスが人気。片桐はレキシントン店のおにぎり店、ラーメン店の店内テナントが4月いっぱい休業だが、59丁目店と共に弁当やお惣菜、自慢の新鮮な刺身、魚類などが人気だ。
サンライズマートのイーストビレッジ店では海苔弁当、唐揚げ弁当、鯵フライ弁当、チキン照り焼き、焼肉弁当と賑やかで、寿司もいっぱい並んでいる。ミッドタウン、イーストビレッジ、ソーホー、ブルックリン4店舗全店でデリバリー(www.sunrisemartt.com)を開始、500品目近い食料品がすべてネットでオーダーできるようになった。41丁目店だけで1日に40件近い注文があるという。
クイーンズのファミリー・マーケットは、まとめて届く食料品で食材も揃っている。営業時間を短縮して午前10時開店午後9時閉店となっている。フォレストヒルズのサクラヤ・ジャパニーズ・マートは、カレーライス、牛丼、鰻丼ほか海鮮丼、いなり、太巻きなど寿司関係が充実。ウエストチェスターの大道は、顧客と従業員の安全を第一に考えて営業時間を午前9時30分から午後5時までに短縮。店内に寿司店があるので、寿司のテイクアウトなどが人気だ。フロンティア・マーケットでは日本食材や弁当も扱う。ハリソンのおいしんぼでは、サニタイザー、マスク、グローブを日本から大量入荷。また食材の全米配送サービスを始めたほか、寿司、食事メニューの宅配サービスも行なっている。
ニュージャージー州のJマートは、午前10時から午後7時の営業で、握り寿司、ちらしなどの注文寿司が大人気。ミツワは3月18日から午前9時30開店、午後6時閉店に営業時間を短縮している。ラムゼーにあるタワラヤ・マートでは、ラーメン、焼きそば、自家製パン、野菜などの食材をパラマス、リッジウッド、ワイコフ、サドルリバーまでデリバリーサービスを始めた。(各店の住所、電話番号は3面のリスト参照)