漆×アメリカンコレクティブルズで愉しむイースター 

 暖かくなるのが早いのかと思ったらまた急に寒くなって寒暖の差が激しいこの時期ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか。東京は桜が見ごろとなり華やかな季節を迎えました。

 セントラルパークも少しずつ春の花々が咲いて美しい景色を楽しめる頃ですね。

 今年は花粉の量がとても多く普段そんなに影響を受けたことのない私でも目がかゆくなったりくしゃみが出たりしています。

 しばらく日本を離れて忘れていましたが車についた花粉を見ると目で見てもその花粉の多さに驚きます。日本でも少しずつマスクを外す人がでてきましたが、季節柄もあり、まだまだマスクが手放せないという人が多そうですね。

  今回春号では、いわゆる昔ながらの漆器ではなく、現代の生活で使いやすいラインをそろえた越前漆器のtowanとアメリカが誇るファイヤーキングのジェダイ(翡翠色)、つぶつぶが可愛いキャンドルウィックなどを掛け合わせたイースターテーブル(今年は4月9日)を作ってみました。春らしい花柄に合わせた春のテーブル。イースターはもうそこまで来ています。

 漆というと赤や黒と言ったイメージが強く、海外で暮らすスタイルとは合わせにくい印象ですが、最近では手に取りやすく気軽に使える可愛いものが沢山出ています。

 このテーブルはランチのイメージで作ったテーブルですが、ナイフフォークではなく、日本流にお箸で気軽に食べることを提案しています。お箸もちょっとしたことですが、梅結びの飾りがついているのも素敵な演出ですね。

 春を彩る柔らかい色の漆器とコレクティブルズの和洋のコラボレーションをお楽しみください。

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◆イースターテーブルのポイント♬

Point1 うさぎの形のナプキン折り

 いくつか折り方がありますが。今回はこちらをご紹介。ナプキンに厚みがありすぎると後ろ側がきれいにできないこともあるので、耳の付け根を麻ひもやリボンで結んだり、写真のようにティーカップに入れると安定します。紙ナプキンで折ってもかわいいですよ。

Point2 細長いプレートも2枚重ねで折敷に♬

 長細いプレートはフィンガーフードを乗せたり、チーズボードのように使ったりとテーブルの真ん中を演出するのにも便利なものですが2つ重ねて折敷としても使えます。

Point3 うさぎのフードピックをつくろう♪

 楊枝と色画用紙で自分だけのオリジナルなフードピックをつくってみましょう。うさぎのクッキー型があればペンでなぞって線の通りに切って両面テープで楊枝につければ出来上がり。ひよこや蝶々などほかにも好きなものをつくればおもてなしのフードもグッとイースターモードになりますね。

 3月のクラスのテーマはイースターのテーブルでしたが、特にオンラインクラスではおうちにある自分のものでテーブルを作っていただくのでイースターらしいものが無いとおっしゃる方も多かったのですが、簡単な作り物で手を加えたり、ニンジンやキャベツ、イチゴやオレンジなど身近にある食材もテーブル小物としてイースターらしさを作ることができます。

 あるものにちょっと手を加えることで生活を楽しむ工夫も皆様にお伝えしていかれたらと思います。

素敵なイースターをお過ごしくださいね。


大石育子(Ikuko Oishi)

インテリアコーディネーター、食空間プランナー、日本クラブカルチャー講座講師。東京ドームテーブルウェアフェスティバル2019,2020年入選&奨励賞受賞。2023年佳作受賞&入選。