ニューヨークから、たったの4時間で、常夏のパラダイスへ!

メキシコ ユカタン半島

 カリブ海沿いにオールインクルーシブホテルが立ち並ぶ、リゾートの代名詞、カンクン。ホテルでは、お財布いらずで飲み放題、食べ放題という究極のパラダイスが楽しめる。

 実は、カンクンには、美しいビーチやマリンスポーツはもちろん、世界中から多くの人々を惹きつける見所がたくさんある。今回は、そんなカンクンから日帰りでも行ける、ユカタン半島の魅力的なスポットをご紹介。

①新世界7不思議の一つ チチェンイッツァ遺跡

 まずは、絶対に外せないチチェンイッツァのピラミッド。中南米のジャングルに点在するマヤ遺跡の一つで、ユネスコの世界遺産にも登録されている、見ごたえのあるマヤ最大の総合複合都市である、チチェンイッツァ。

 マヤ人の建造技術や天文知識には、コンピューターを駆使したハイテク社会に生きる私たちも驚愕の、たくさんの仕掛けが施されている。春分・秋分の日頃には、羽の生えた蛇の神、ククルカン様が降臨することでも有名。現代社会に生きる私たちが、当たり前のように使うカレンダーがない時代、マヤ人はこのピラミッドを使って1年を把握し、日々生活をしていたという。

 また、遺跡内には、儀式での生贄を決めるために行われていたという球技のための球戯場もある。マヤの遺跡には多く見られるものではあるが、チチェンイッツァのものは特大サイズ。サッカーのように手は使わず、でもサッカーとも異なり足も使わずに(諸説あるが)、腰を使ってボールを操るボールゲーム。両サイドの壁上部にある小さな丸い輪のゴールに、腰のみでボールをパスしながらシュートをするとは想像を絶する難易度。ゲームとはいうものの、生死をかけた聖なる戦いが幾度となく行われていた場所。謎を秘めた見どころが多数あるので、ガイドを付けて回ると理解が増し満足度がアップ!

②ユカタン半島の独特な地形上に数千と存在する セノーテ

 マヤ人に聖なる泉と崇められ、死後の世界とつながる場所でもあったとされるセノーテ。数百万年かけて形成されたユカタン半島の独特な石灰質地形の元、世界で最長ともいわれている地下水系が形作られ、セノーテが出没。水質は淡水で、基本的に透明度がとても高い。

 数千もあるセノーテの中で特に人気があるのは、グランセノーテ、イキルセノーテ、スイトゥンセノーテ、セノーテドスオホス。それぞれ特徴が異なる。

 シュノーケル体験では、水中に広がる鍾乳洞の美しい地形や、そこに住む小さな魚やカメをみたり、光が差し込むタイミングでは、光のカーテンがオーロラのようにゆらゆら見えてとても美しい。

 鍾乳洞の迫力を堪能したい方にはダイビングという手もある。体験ダイビングなどがある海でのものとは異なり、迷路のようなセノーテ内でのダイビングは上級者向けのみ。暗闇の中、ライトで浮かび上がる鍾乳洞は目を見張る美しさ。興味を持った方はぜひ挑戦していただきたい。

 セノーテによっては水深が非常に深い井戸型のものもあり、飛び込み大会が行われたりもする。井戸型の代表、セノーテイキルは、地上から見下ろすと、その名の通り、巨大な井戸のように数十メートルも下に水面が見える。蔦が垂れ下がっており、水面にぷかぷかしながら上を眺めると、現実なのか夢の世界なのか錯覚に陥る。そのわきでは飛び込み好きな人たちが、にぎやかにジャンプしているが、それを視界に入れなければ一人で天国にいるようなとっても美しい光景を楽しめる。

③ファンタジーの世界 ピンクレイク

 カンクンから車で約3時間半の、ユカタン半島の北部メキシコ湾沿いのラス・コロラダス。老舗塩工場の敷地内に、とっても美しいピンク色の世界が広がっている。

 塩を作る過程で発生する微生物のおかげで、こんなに美しいピンク色に見えるのだとか。向かい側のエリアではピンク色のフラミンゴに遭遇できることもあったりと、まさにファンタジーの世界。3時間以上の道のりではあるが、一見の価値あり! 

 今回紹介したおすすめスポットは、ほんの一部。カンクン周辺にはほかにも見所がたくさんあり、一度で見切れないのでリピーターが多い。

 こういった観光地はもちろん、世界的にもファンの多いメキシコ料理も絶対に外せない。カンクン滞在中には、多様なサルサ(メキシカンソース)をお好みで楽しめる本場のメキシコ料理を是非ご堪能いただきたい!

(HISインターナショナル・ツアーズ カンクン・メキシコ・デスク 高橋 希)