NYで東京水産物PR
羽田→JFK直送目指す
東京都は1月29日夕、ジャパン・ソサエティーで、キンメダイ、ハマダイなどの水産物の魅力を米国に発信するイベントを開催した。当日はレストラン関係者ら100人余りが参加した。(写真上:キンメダイやハマダイを使った寿司が来場者に提供された会場)
主催者である東京都の髙橋慎一産業労働局農林水産部長は「大都会のイメージのある東京都には一方で、伊豆諸島や小笠原諸島など海流の影響で我が国有数の漁場が形成されています。鮮度の保持と味の質を維持するため、活〆の処理も一部施し、皆さんに十分満足していただけると確信しております」と挨拶した。
ニューヨーク総領事の森美樹夫大使は「江戸前寿司の名前の由来は東京の寿司」と述べ、ニューヨーク州には日本食レストランが2022年の統計で1936軒あること、ミシュランガイドで星をとっている全71軒のうち約4分の1の18軒が日本食レストランであること、日本の農林水産物・食品の輸出額が2021年に1兆円を突破、22年には1兆3372億円、日本政府の輸出額目標が25年までに2兆円、30年までに5兆円を目指していることなどを紹介した。
東京漁業協同組合連合会の山口定治参事は「日本の領海の4割は東京の海。広い海で獲れた本格的な魚をここにお届けしたい。現在は西海岸から陸送だが、年内には羽田からNY直送を目指している」という。
当日、デモンストレーションしたシェフの一人、レストランWOKUNI
の総料理長、吉澤邦明さんは「うちは自前で月に2回空輸しているが、東京魚連がJFKに直送すれば魚がNYに届く回数が増え、美味しい魚をNYの人が食べる機会が増える」と話した。