美味しいもの見つけた記。高級料理店の食材自宅で

 1年前にクチコミでニューヨーク市内で始まったトモエフードサービスの生肉販売は、最初は20人のごく内輪でスタートしたが、高級料理店に卸している食材がそのまま手に入ることから現在利用客はニューヨークだけで500世帯に膨らみ、ほぼ全てが日本人家庭での根強いファンに支えられている。この冬から、グローサリーNYがトモエフードサービスから提供を受けた生肉商品を一手に引き受け一般市販している。配布は月に2回、ニューヨークとニュージャージーの20か所以上ある「ごきんじょピックアップ」スタイルをとっている。

 早速購入していただいてみたのはまずチャーシュー(26ドル)=写真右=。冷凍になっているので常温で溶かし、包丁で数枚ごとに切り分けて保存。1本で5ミリ程度の厚さの焼豚が40近くスライスできたのでラップに包んで冷凍保管。購入したものは脂身がほどよく入っていてラーメンがお店の味になるほど美味かった。続いてUS和牛の切り落とし(3ポンド32ドル)が、使い道ありのお買い得。すき焼き=写真中央=にして食べたところほぼ一流店に負けない味に。そしてモツ(1ポンド11ドル)は、ニラとキャベツを鍋に入れて生姜をたっぷり入れたモツ鍋に=写真左=。寒い冬に心まであったまる北国の味で大感動。

 このサービスのファンだという主婦の声を聞くと「ひき肉(チキン、2ポンド・12ドル)がアメリカではなかなかみない太さなので、とりつくねだったり、大きな歯応え十分の肉団子ができて美味しかった」。また、チューブ入りの明太子(10・6オンス、14 ドル)も「明太スパゲティ、おにぎり、マヨネーズドレッシングとなんにでも使えるのはホールセールならでは。料理のメニューの幅が広がった」と大評判。一度オンラインで購入すると登録されて、毎月の中旬と下旬のピックアップに合わせた配布食品カタログがメールで送られてくる。すぐ注文しないと売り切れが続出するのが目下ファンの悩みで、翌月に再度期待をかけることになる。(三) 

詳細は https://thegrocerynewyork.com