新世代のコミュニケーションCPaaSとは(2)
弊社で開発したSMS、RCS、チャットアプリ(LINE、Facebook Messenger、WhatsAppなど)、チャットボット、IVR(自動応答システム)、Eメールなど、さまざまなコミュニケーションツールを組み合わせることにより、企業からお客さまへのメッセージを確実にお届けすることを支援する「オムニチャネル配信サービス」の実例を紹介しながらビジネスの場面でCPaaSがどのように使われているかをご説明していきたいと思います。
上記の図のようにメッセージの配信方法には、主に、2パターンあります。
一つ目は、普段使いなれている自社システムを活用して、API(アプリケーション プログラミング インターフェイス)連携でメッセージを配信いただく方法です。もう一つは、弊社が用意しているポータル画面から直接手軽に配信していただくという方法の2パターンです。
それでは、一般的な利用事例をいくつかご紹介いたします。
物流業の事例:「お届け予定」や「ご不在連絡」をメールで送り、お客様から確認が取れなかった場合は再度メッセージをSMSで送る、というスキームを導入することで、より確実にかつ便利に荷物を受け取りできる取り組みを進めております。
飲食業の事例:COVID-19による飲食形態の変化に伴い、テイクアウトや宅配をセルフオーダーできる対話型チャットボットを採用。チャットボットはSMSやチャットアプリ(LINE、WhatsApp、Facebook Messengerなど)を通して利用でき、かつ多言語対応しているためあらゆる顧客に対応することができます。
応用事例:建物のドアや監視カメラに付けたセンサーと連動させて、入退館のメッセージ通知や、従来は対面で実施していた入館手続きをメッセージサービスを利用して自動化をするなど、IoTとコミュニケーションを組み合わせた利用も可能です。
(堀 晋太郎 KDDI America, Inc. )