感染防止策に効果
CDCが10日発表
耳紐きつめでさらに
米疾病対策センター(CDC)は10日、新型コロナウイルスの感染防止策として、マスク2枚を重ねて着用すると予防効果が高まると発表した。外科手術用(サージカル)マスクだけだと吐き出す時の飛沫が42%、布製マスクだと44・3%だったのが、重ねて使うと感染防止効果が92・5%まで高まったという。
またマスク1枚での装着の場合は、耳紐をきつめにして、鼻の形状に合わせてマスク上部の針金を成形してマスクの左右の隙間から空気が出入りしないようにすること、サージカルマスクと布製マスクを重ねて耳紐をきつめに使用することで感染予防効果は96・5%に高まるとしている。
外科手術用マスクが最良
吸い込み防止力は布の倍
日本の理化学研究所、豊橋技術科学大学、神戸大学のシミュレーションによると、くしゃみなどをした時に吐き出す飛沫量は、サージカルマスクなど不織布の場合は80%カット、布マスク66〜82%カット、ウレタンマスクは50%カット、フェイスシールドは20%カット、マウスガードは10%カット。
吸い込み飛沫量は、サージカルマスクの場合70%カット、布マスクだとその半分の効果で35%から45%と効果が落ち、ウレタンマスクはさらに低くなり30%〜40%のカット率となる。フェイスシールドとマウスガードは、吸い込み飛沫の防御効果はなし(エアロゾルは防げない)ことが分かっている。
(写真) コロナ禍でも人気の屋外スケート場。不特定多数の利用客と接するスタッフは二重マスクで感染予防(16日、ブライアント公園で、写真・三浦良一)