演劇人に愛されて一世紀 「ドラマ書店」が閉店 有志が再開を約束

 100年以上にわたり演劇人に愛されたミッドタウンのドラマブックストアが1月20日、閉店した。家賃が2万ドルと1・5倍も跳ね上がったことが閉店の理由。
 同店は1917年にドラマリーグによって創業、23年に独立書店となった。2001年からは西40丁目250番地の5000フィートある店舗で営業していた。
 ニューヨークだけでなく世界中の演劇人にとって、書籍を買うだけの場所ではなく調査をしたり演劇談義をしたりする「ホーム」として愛され続けた同店。地下には劇場もあり、毎週金曜には演劇イベントが開催されていた。
 閉店前の店内に置かれた用紙には、「大学に入ることができた」、「仕事を得る事ができた」「この店で俳優になり、演出家になった」など同店への感謝の言葉が多く綴られた。
 しかし年初に、ブロードウエーミュージカル「ハミルトン」「イン・ザ・ハイツ」の脚本・演出・出演で著名なリン=マニュエル・ミランダを中心とした有志が同店を買い取った。今年中に別の場所で開店する予定だという。
 同店のウェブサイトでは、「数か月倉庫に入るが、夏には再開するので、ウェブサイトやフェイスブックでチェックしてください」と挨拶している。
 詳細は同店ウェブサイトwww.dramabookshop.comを参照。