四季折々の挨拶 笑う門には福来る

四季折々の挨拶

 四季のある日本では会話において季節の挨拶が重んじられます。冬は「寒いですね」や「どうぞご自愛ください」など、寒い季節に体調を崩さないように相手を気遣うことが社交的な良い会話です。また久しぶりに会った人には「お久しぶりです。最近いかがですか?」と会話を始め、「ご無沙汰して申し訳ありません」など長い間連絡を取っていなかったことを詫びることで会っていない期間も相手を思い、気遣っていたことを表そうとします。(長久保美奈、マナー講師)

わくわくことわざ5
笑う門には福来る

 いつもニコニコ笑顔で過ごしているところには、自然と幸福が訪れるという意味です。

 ここでの「門」は、家の入口や家庭のことをいいます。正月飾りの「門松」も同じ。「福」は、幸福の略です。また、悲しいことや苦難に出会っても、希望を失わずにこやかでいれば人生は好転するものというアドバイス的な用法も。いやなことがあって落ち込んでいる友人をはげますときに、自分自身にも使えます。実際、たいていのことは笑顔でのりきれます。 (絵と文・平田恵子)

《言葉の意味(ことばのいみ)》

■四季  four seasons

■ご自愛ください take care of yourself

■相手を気遣う be considerate to others

■社交的な良い会話  good social conversation

■詫びる  apologize