森大使と州下院議員が来校

NY育英学園、児童と交流、意見交換も

 ニューヨーク育英学園全日制部門(ニュージャージー州イングルウッドクリフス、岡本徹学園長)では1月11日、エレン・J・パーク州議会下院議員と森美樹夫在ニューヨーク総領事・大使の訪問を受けた。この訪問は、パーク議員自身が、自分の選挙区にあるマイノリティーの学校で、子供たちがどのように学び、アメリカでの生活を送っているかについて強く興味をもったことに端を発して実現した。

 NY育英学園に到着後、パーク議員の目を最初に奪ったのは、全日制幼児児童が全員で取り組んだ書初め作品だった。議員、そして大使の背丈程ある用紙に、6年生の児童各自が書きたい字を選んで力強く筆を運んで仕上げた書は、しばらく沈黙しながら視線を上から下へとゆっくり動かす議員と大使に美しさと迫力を伝えていた。

 見学の後半は、議員、大使と幼児児童との交流が行われ、体育室でもちつき大会が始まった。幼児と児童の「よいしょ、よいしょ」の声援に応え、議員、大使共にリズムよく杵を動かして餅つきを楽しんでいた。子供たちからの歓迎に続いて、次はパーク議員による写真を用いた講義が行われた。質疑応答では、議員は、質問をした児童一人一人に「あなたは何になりたいですか?」とたずね、6歳でアメリカに来て、当時は英語が全く分からなかったが、自分が抱いた夢をもち続けるとなりたい自分になれること、どんなことでも叶えることができることを子どもたちに熱く語っていた。森大使からは、アメリカ議会で活躍する人や日本政府を代表する人がNY育英学園の子供たちから出てくれることへの期待が話された。現役の議員と大使を目の前にし、励ましや応援の言葉を受けた子供たちは、うなずいたり、目を輝かせるようにしてじっと注目したりしながら話を聞いていた。