「THE WORLD’S BEST」2月3日スーパーボウル放送後
全米ネットワークCBSのゴールデンタイムの新番組、「ザ・ワールズ・ベスト(The World’s Best)」に、ニューヨーク在住の日本人演劇プロデューサー、出口最一さんがレギュラー審査員として出演することになった。
同番組は、スター誕生国際版ともいえる新感覚の世界規模のタレントサーチ・オーディション番組で、第1回目放送は、2月3日(日)午後10時(米東部時間)。視聴者が1億人を超える全米視聴率ナンバーワンのスーパーボウルの放送終了直後。番組名にふさわしい世界各地から選抜された50人の国際審査員が参加するが、出口さんは、日本国旗を掲げて、この中の一人としてレギュラー出演する。2回目以降は毎週水曜午後8時(米東部時間)から放送予定。
番組で繰り広げられる世界中から集まってきた最高の演技者は、ジャグラー、コメディアン、サーカス、武術、歌手、マジシャン、グループ雑技団、ダンサーなど、あらゆるジャンルのパフォーマンスで、世界一のタイトルと賞金100万ドルを目指して戦う。日本からも挑戦者が出演する。
審査員に選ばれた経緯について、出口さんは「番組のキャスティング・ディレクターから10か月程前に連絡があった。まずインターネットと口コミで人選の絞り込みがあったようだ。国際的に活躍しているアート・エンタメ業界のプロの中から、特に人柄と英語に精通している人物を探しているようだった。1次でプロフィールを、2次でビデオによる審査を、3次はスカイプによる英語の面接で会話する審査があった。最終的に合格通知をもらった時は、さすがにうれしかった」と話す。選ばれた50人の国際審査員は、音楽プロデューサー、振付家、歌手、タレント、モデル、映画監督、手品師、武術家等、各ジャンルに及ぶ。
出口さんは、奈良県出身。東京の劇団四季で俳優として舞台で活躍した後、ニューヨークに渡り、サークル・レパートリー劇団に参加。その後にプロデューサーとして、「ブルーマングループ:チューブス」を1991年にアスタープレイスシアターで製作し、ドラマデスク賞を受賞。今日も世界中に愛されるブルーマンを世に生み出した。2008年には、大阪のシアター・ブラバ劇場で8週間に及ぶ世界初アジアでのブロードウエー・ミュージカルのトライアウト公演を成功させ、同作品を2015年にはニューヨークのオフブロードウエー劇場、ステージ42で「トリップ.オブ・ラブ(TRIP OF LOVE)」を開幕。この公演は11か月に及び、同劇場の過去における最長公演記録を樹立させ、舞台演出振付協会から、ジョー・A・キャラウェー賞を受賞している。
これまでの番組収録で出口さんが選考基準にしたのは「彼らの優れた技を見ると同時に、観客を喜ばせる会場の空気の把握、コントロールできるトータルな支配力」だった。瞬時に聴衆の目を釘付けにしてハートを鷲掴みする芸のオンパレードが楽しみだ。 (三浦良一記者)