平山留美さん指導で
マンハッタンのグローバス和室で11月13日から18日まで、神奈川県在住の着物仕立て屋一級和裁士の平山留美さん指導の『浴衣を縫って出かけましょう!』講座が開催された。2016年フィラデルフィアで実施し、2020年5月ニューヨークで実施予定がコロナで中止。今回、6年振りに第2回目の海外での集中浴衣手縫い講座が実現した。
講座参加者はベルリンからの着物研究員、友人にプレゼントするために初挑戦の男性、NJで着物ビジネス営業をしているオーナー、手縫い浴衣リピーター等といったそれぞれの思いを持った人たち。参加したフィラデルフィア在住のレインズ民子さんによると「日に日に縫い目が細かく整い、運針も早まり、目に見えての進歩ぶりに参加者全員が褒め合い、和裁用語を覚えたり、和気合い合いの講座となった」という。
4人の参加者全員がマイサイズの浴衣、長襦袢を完成しグローバス和室近辺を散策=写真=。ハリー・ポッター店内では買物客が着物姿に振り返る場面もあった。平山和裁士は11月4日から12日までフィラデルフィアのドレクセル大学デザイン科の参加学生19名をチームに分け、7枚の着物を全行程手縫いで完成させた。この講座の後には切り絵画家の久保修氏の講座が続いた。久保氏監修の作品も完成し、日本の伝統衣装である着物をドレクセルの学生が2週に渡り完成させたことは今後のデザイン科学生にも多少ならずとも影響を与えそうだ。