NYの新観光名所に
マンハッタンのタイムズスクエア地区に15日、ブロードウエー博物館(西45丁目145番地/6番街とブロードウエーの間)がオープンした。展示内容は、ミュージカル、演劇、それらを創り出す人々に特化した没入型かつインタラクティブな劇場体験を提供する。
館内には、ブロードウエーで上演されてきた作品や歴史を、まばゆいばかりのコスチューム、小道具、原画、貴重な写真、ビデオなどの展示物を通してじっくり味わうことができ、「ジーグフェルド・フォリーズ」「オクラホマ!」「ウィズ」「レント」「ウエストサイドストーリー」「オペラ座の怪人」「ヘアー」「コーラスライン」「ライオンキング」など、人気の高いものを中心に、1700年代から現在まで、500以上の作品の展示公演で使われた衣装や小道具のほか、ステージセットの再現などの展示が行われている。展示物を資料として見るだけなく、入場者が写真をSNSで拡散しやすいインスタ映えする展示洋式になっている。(写真上:ライオンキングの衣装やセットも展示されている)
これまでありそうでなかったブロードウェーのミュージカルに特化した博物館。それだけにニューヨークの新たな観光スポットとして注目されそうだ。ブロードウエーの舞台裏を紹介する常設展示 “The Making of a Broadway Show “も見ることができる。
ブロードウエー演劇やミュージカルに日夜命を吹き込んでいる舞台の表と裏で活躍する素晴らしい才能を持ったプロフェッショナルたちのコミュニティを称えるような展示内容になっている。同博物館は、ジュリー・ボードマン、ダイアン・ニコレッティ、吉井久美子、木下直哉、ハンター・アーノルドなどによってプロデュースされている。
吉井久美子さんは「ブロードウエーが好きな人も、初めて見る人も楽しんでいただける内容になっており、舞台芸術の歴史を見ることでアメリカのヒストリーそのものを実感することができます」と説明する。
会館は毎日午前10時から午後10時(最終入館は午後8時30分)まで。1〜2時間程度の時間をかけてゆっくりと楽しめる展示だ。
チケットは2種類。いつでも入れるフレキシブルチケットは53ドル (手数料込み)。15分刻みの時間指定チケットは43ドル (手数料込み)。4歳以下は無料。