まさにネイル・アート

付け爪40万枚の巨大噴水

 タイムズスクエアに10月14日、アクリル製の付け爪40万枚を施した、噴水のパブリックアートが登場した。タイムズスクエア・アライアンスはアートを通してタイムズスクエアの活用を促すパブリック・アーツ・プログラムの一環として、新型コロナウイルス感染のパンデミックから復興するニューヨーク市のシンボルを制作しようと、ロングアイランド在住の彫刻家パメラ・カウンシルさん(35)に依頼した。タイムズスクエアで初となる噴水アート「ファウンテン・フォー・サバイバーズ」は高さ18フィート、ラッパーのミーガン・ジー・スタリオンさんなど有名人のネイルも使われている。

 カウンシルさんは10年以上も付け爪アートを製作している。2012年には、アートネイル好きで知られたオリンピック陸上競技メダリストの故フローレンス・グリフィス=ジョイナーを偲ぶ作品で話題となった。付け爪を素材にすることについては「ネイルは常に威厳や強さ、グラマーを象徴する」とし、開幕式で同作品について「さまざまな挑戦やトラウマを乗り越えたサバイバーたちの美しい不屈の努力を称え、決して壊れることないスピリットを祝い、この作品をNY市に捧げる」と述べた。製作は今年5月に始まり、地元のネイル・アーティストたちにネイルづくりを依頼し、コロナ禍のなかでズーム会議などしながら、ブルックリンの作業所で160日間かけて完成した。展示は12月8日まで。