大使公邸からライブ配信
地平を越えて
コロナパンデミックで演奏の機会を失った音楽家を支援するため、ニューヨーク総領事の山野内勘二大使が公邸で毎月1回金曜日夕方に「フライデー・ナイト・ライブ」を開催している。13日にその2回目となる演奏会がゲストに箏・三味線奏者の木村伶香能とチェロ奏者の玉木光による二重奏ユニット、デュオ夢乃を迎えて行われた。
演奏に先立ち大使は「音楽の東西の融合と音楽が持つ力はパンデミックには負けない」と挨拶。当日は「地平を越えて」というテーマで、マーティン・リーガン作曲の「鳥と戯れて」、ルー・ハリソン作曲の組曲第4楽章など6曲を演奏した。
デュオ夢乃は、2008年に結成し、主にニューヨークと日本で活動している。古典作品から委嘱作品まで幅広いレパートリーを持つ。15年に第24回青山音楽賞・バロックザール賞受賞。19年には結成10周年記念リサイタルをカーネギーホールで開催している。
大使公邸での演奏は、ソーシャル・ディスタンスを保つため、招待客4人と大使を含め観客は10人に制限。演奏と同時にライブ配信で公開された。木村は演奏後、「久しぶりの生演奏で、水を得た魚の様な気持ちで、大変貴重な機会となった」と話していた。当日の演奏は動画共有サイトのYOUTUBEで視聴できる。