ジャパン・ソサエティーで現代人形劇

和紙の風船爆弾の物語

 ニューヨークを拠点に活躍する人形劇アーティスト・菊池麻衣子と同スペンサー・ロットによる現代人形劇『9000のペーパー・バルーンズ』が28日(金)から30日(日)までの3日間、ジャパン・ソサエティー(JS:東47丁目333番地)で上演される。

 第2次世界大戦終盤、日本軍は和紙で作った気球に爆弾を吊り下げ「風船爆弾」を大量に製造。ジェット気流に乗せて放つことでアメリカ本土への攻撃を試みた。『9000のペーパーバルーンズ』はこの歴史を軸に、日本とアメリカそれぞれの視点から「距離」をテーマとした物語—2人の友人、2つの敵国、2つの文化、2つの世代間の距離を展開する。太平洋を渡り、オレゴン州の小さな町の森の中に着地した風船爆弾の爆発が生んだ悲劇の実話をベースに複雑な過去と向き合いながらも、将来への前向きな姿勢を独自の視点から伝える、子供にも優しく訴える現代人形劇。

 28日 (金) 終演後に「MetLife Meet-the-Artists レセプション」、29日(土)終演後の「アーティストQ&A」には、菊池とロットが参加する。

 入場料は一般30ドル、JS会員24ドル。公演の詳細はウェブサイトwww.JapanSociety.orgを参照。