心象風景を照らす髙波壮太郎NY展

日曜ギャラリー NEW YORK SEIKATSU PRESS

 日本での40年以上にわたる個展やフランスで3度の個展を経て、さまざまな人々との出会いと交流を通し、その場の風に吹かれ、そこで感じたことを作品にしてきた髙波。ゴッホを彷彿させるその厚塗りの画風は、その時々の作家の心象風景でもある。(写真上:Field flowers ‡ 33x46cm (2017))

all in Love 46~27cm(2018)

 一つひとつが独立した輝きを発光させ、色彩と力強いタッチで語りかけてくる。見る者にとって、予期せぬ絵との出会いは、生きていくエネルギーとの偶然なる遭遇と言える。それは画家、髙波本人にとっても送り手として生きていくための証のようなものだろう。髙波は1973年多摩美術大学油彩科卒業。フランスのほか米国ではこれまでロサンゼルスで個展を開いているが、今回初のニューヨーク展をARTIFACT(オーチャド通り84番地)で開催している。モナコ、マイアミにも出展。同展は今月31日(日)まで。(三浦)


ARTIFACT

84 Orchard ST

New York, NBY 10002

www.artifactnyc.net